kintyre's Diary 新館

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映画『ザ・ウォード/監禁病棟』を観て

2011-09-28 17:43:46 | 映画・ホラー,サスペンス,スリラー

11-63.ザ・ウォード/監禁病棟
■原題:The Ward
■製作年・国:2011年
、アメリカ
■上映時間:89分
■字幕:種市譲二

■鑑賞日:9月19日、銀座シネパトス(銀座)

■料金:1,800円
 
□監督:ジョン・カーペンター
□脚本:マイケル・ラスムッセン、ショーン・ラスムッセン
□撮影:ヤーロン・オーバック
□編集:パトリック・マクマーン
□美術:ポール・ピーターズ
□音楽:マーク・キリアン
◆アンバー・ハード(クリステン)
◆メイミー・ガマー(エミリー)
◆ダニエル・パナベイカー(サラ)
◆ローラ=リー(ゾーイ)
◆リンジー・フォンセカ(アイリス)
◆ミカ・ブーレム(アリス)
◆ジャレッド・ハリス(ストリンガー博士)
【この映画について】
『ハロウィン』『遊星からの物体X』でホラー、SFの金字塔を打ちたてた鬼才ジョン・カーペンター監督。『ゼイリブ』『ザ・フォッグ』『ニューヨーク1997』『マウス・オブ・マッドネス』など挑戦的なテーマを扱い、画期的なビジュアルエフェクトや自らプロデュースするサウンドを巧みに操り、映画史に数多の軌跡を残してきた。2002年の『ゴースト・オブ・マーズ』から7年の時を経て沈黙を破る、ショッキング・サイコ・ホラー。
主演は、『ゾンビランド』『スモーキング・ハイ』に出演し、『ドライブ・アングリー3D』でヒロインを務めたアンバー・ハード。そのほか、ダニエル・バナベイカー、メイミー・ガマー(メリル・ストリープの娘)、リンジー・フォンセカ、ローラ・リー、ミカ・ブーレムなど若手気鋭女優が総出演している。(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
1966年。20歳のクリステンは身に覚えのない放火の罪で精神病棟に送られる。同年代の少女ばかりを収容する奥の病棟に隔離され、そこでは一人ずつに部屋があてがわれた。
クリステンは、初日の夜から見えない人の気配を感じ、いわれのない不安を抱く。同じような境遇の少女は、ボロボロのぬいぐるみを抱くゾーイ、華やかなサラ、絵を描くのが好きなアイリス、歌を得意とするエミリーの4人。自分のことを狂人と認めている彼女たちとは違うと自負するクリステンであったが、担当医ストリンガーと面接する中、自分の仕業とされる放火を見たことと自分の名前以外、一切の記憶を失っていることに気づく。さらにその夜、廊下を歩く奇妙な女性の姿を目撃し、事態は新たな展開を迎えるのだった……。

ジョン・カーペンター監督作品ということで観賞したシネパトスにも多くの観客で埋まっていたが、厳密に言えば監督作品であっても脚本は別人で、どうやら持ちこまれた企画の様である。
ストーリー展開としてはディカプリオ出演作の『シャッター・アイランド』やジョン・キューザック出演作の『アイデンティティ』と似た展開である。最初は「クリステン」が何とも表現し難い外観を持つ精神病棟へと送られ、そこで不可解な事件が起こることから、何か目に見えない邪悪な存在がこの病棟に蔓延っているのではと観る者を誘う。
そこから徐々に同じ病棟に収容されている4人の個性が発揮されていくのだが、4人はいずれも女性であり病棟には担当医師が男性で有る他は怖そうな看護師も女性である。男性患者が一人も存在しない理由がこの時点では分からないのだが、それは最後に分かる。
クリステンの精神病は治る気配が無く、このままでは一生この病棟で過ごすことになりそうで自ら病棟からの脱出を試みるが、看護師らに阻止され注射されて未遂に終わってしまう。途中、こう着状態に陥りかけたストーリーも徐々に本題に突入し、結局病棟に収容されているのは「アリス・ハドソン」唯一人であり、「クリステン」もゾーイらも全て多重人格のアリスが作りだした別人格だった。医師らは苦労してアリスが作りだした別人格を葬ってきたがそれも限界だった。
想像上の人格の一人の筈のクリステンがアリス抹殺を図るという展開なのだが、どのようにして多重人格が形成されていったのかを、少しでも良いから描いてもらいたかった。

この作品、冒頭とラストで、アリスが何故精神病棟に来ることになったのか再現映像で説明されるのだが、もう少しその辺を膨らませても良かった気がする。更に、展開の大部分が病棟内の談話室とその周辺に限られていて背景の変化に乏しかったので、映像的に怖さを演出する場面が無かったのは残念。
出演俳優では大女優メリル・ストリープの娘メイミー・ガマーがエミリー役で出演、少女っぽいゾーイ役のローラ=リーの個性的な演技は4人のキャラの中でピカリと光っていた。ストリンガー博士役はジャレッド・ハリスだったが、もう少し怖さと不気味さを兼ね備えた俳優を配した方が良かった。逆に俳優の名前は分からないけど体格の立派な女看護師役の方は迫力ありました。



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