娘、綴ります。
今日は祖父が亡くなって、10回目の命日です。
１１回忌を迎えました。
連日、両親と傳さんは、稲刈りと乾燥、籾摺りに汗を流し、
私は、一人で茶畑の草刈りに汗を流しています。
真夏の暑い頃からずっと続けている草刈り。
田んぼに、茶畑に、畑にと、やらなければならない所はたくさんあります。
晴れの日は熱中症に気をつけながら、雨の日は雨合羽を着て、
草刈機を背負い、周りを刈り、茶の木の上は、一本一本手で引き抜き、
来る日も来る日も、地道な作業。
いつしか茶畑を吹き渡る風に涼しさを感じ、虫の声もコオロギ等の秋の虫の鳴き声に変わりました。
でも、一向に終わらない草との闘い…。
↑草取り前。
↑草取り後。
”茶の木が喜んでる～”。 「ありがとう」と、妖精さんの声が聞こえてくるようです。
しかし、面積が広いので、草を取っても、取っても、取っても、取っても、終わらない…。
今まで続けてきた栽培方法が、どんなに手がかかり、
大変な事なのかを、身にしみて感じています。
亡くなった祖父は、毎日草刈機を軽トラに積んで、「草刈りがワシの仕事」と、
汗を流して働いてきた人でした。
茶畑に行って、”あれ？姿がないな？”と思うと、
茶畑の真ん中の道でしゃがんで、煙草をふかしていた姿が、今も目に浮かびます。
祖父が亡くなって、１０年。
亡くなった時は、ちょうど新婚旅行の最中でした。
出産、育児とこの10年を歩みながら、
”また茶畑でバリバリ草刈りや農作業に励めるようになったよ～。”
”おじいちゃん、見てる～？”
”あの頃は、一緒にやっていたのに、今は一人でやっとって、寂しいよ～。”
”頑張るけん、見とってね～。” と、ふと空を見上げたりしています。
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