9月20日に報告したMちゃん(小学6年女児)の眼球振盪(しんとう)について、基本指圧による治療の途中経過を報告します。
現在6回目の施術をしたところでの報告です。今の子供たちは、塾や習い事でけっこう忙しいうえに、私の仕事も予定がかなり立て込んでいるためなかなか思うように予約が入れられないのが現状です。
そんな中でも今回どうにか治癒に向けてのメドが立ってきました。
当初、話を聞いて「やってみましょう」と受けたものの、実際に圧してみると、予測した以上にけっこう難しい状態でした。効果のほどは果たしてどうかな? 何しろいちばん圧(お)したい前頸部に、まったく手応えがない状態からのスタートなのですから。
幸い、患者さん一家との信頼関係がシッカリできていることが、何よりありがたいことでした。
子供であっても、全身の「眼」に関わるあちこちの部分が異常に硬くて、指圧をするとその部分はちょっと痛そうでした。
この日はやっと前頸部をきれいに圧すことができました。結果、狭く鋭角的につまっていたミゾオチもきれいに広がり始めました。私はお母さんに状態を話しました。
「ミゾオチが広がってきたから元気な子になるわよ」
「この前個人面談で、担任の先生から最近ずいぶん元気に明るくなって、お友達ともよく遊ぶようになったと言われました」
お母さんの嬉しそうな返事が返ってきます。日常生活でも以前のようにイライラしなくなり、笑うことが増えてずいぶん変わったようです。「眼」以外での嬉しい変化も聞くことができました。
それにつけても彼女の前頸部は、以前圧したことのあるお母さんの前頸部と実によく似た形なのには驚きました。この子の治療の仕上げも、母親を指圧することで完了することになるということも見えてきました。
彼女の人生が基本指圧により大きく方向転換すると思うと、この指圧に巡り会えたことのありがたさに感動しています。
写真上は、初回施術直後に撮影したものです。
写真下は、今回6回目終了時のもの。視野が広がり、文字を読むときの視線の角度が変化しました。