「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

10年ぶりの再会、高知で頑張る同士の姿に感動

2009年02月24日 | 指圧の活動
  2月15・16日の両日、南国・高知で1泊2日の地方研修会が開催されました。2月8日に投稿しましたが、現地の森田修一先生と執行部ののご尽力で、この研修会は盛会の内に終了しました。まことに有難うございました。

   10年振りにお目にかかる森田先生は大変お元気で、積もる話に花が咲き、時間を惜しんで語り合いました。中でも私が一番感動した話は、思わず涙が出るほど嬉しいものでした。
   開業当初、右も左も分からぬままに、90歳で体重が80キロ以上あり、どこへ行っても「硬すぎるから他へ行ってくれ」と断られてしまう、という方を指圧したそうです。 森田先生は、「硬いほど優しくゆっくり圧すこと」という鈴木先生の教えを即座に思い出した、と語られていました。
  その教えが生きたのでしょう、その方は初診以来、信頼し切ってご自分の身体を森田先生にすべてまかせ、現在元気に102歳を迎えているそうです。

 「さて?」と困ったときや迷ったときには、いつも鈴木先生の教えを思い出し乗り切っている、と実例を挙げながらしみじみ話しておられました。そして「いつも先生の近くにいて、いつでも聞ける人はいいですネ」と。
   傍で聞いていた鈴木先生の、嬉しそうなお顔が深く印象に残ります。先生が一言「(高知に)来て良かったな!」と私に言われました。教え子が遠い四国の地で、立派に頑張っている姿に感無量であることが、しっかりと伝わってきました。まさに「教師冥利に尽きる」思いでしょう、私もまた言葉にならない感動を覚えました。

   今回の研修会に参加して、いつにも増して嬉しい気分になれたのは、ひとえに森田先生の誠実な人柄にあると思います。かつて共に学んだ仲間が、遠く離れてもなお頑張っている姿に接し、想いを新たにしたものです。気に縮まるから不思議です。
  高知についてあらかじめ色々と下調べをして、見たいもの、食べたいものの予定が盛りだくさんだったのですが、今回はできずに終わりました。すべて次回にお預けということにして、旧友との親睦が最優先となったのです。それが残念に感じないほど、充実感にあふれた時間が過ごせたことに心から感謝しています。

   自分の技術上達の上からいえば、今回ほどの“1歩も2歩も上の新たな感覚 ”を得られたのは初めてです。これまた“来て良かった”と実感しています。「早く帰って練習したい」そればかり考えての帰路となりました。
 「今回の教えをしっかりと消化して、自分のものにする」ための、明日からの練習が楽しみです。
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