「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

“よい動き”が能力を高める

2007年02月23日 | 指圧の活動

  あらためて言うまでもないことですが、“動き”というのは、その人の個性です。特に無意識の動きの中には、その人らしさがいっぱいつまっています。
  例えば前方を知り合いが歩いていれば、顔が見えなくても、
歩き方だけでその人とわかります。身体が疲れているのか、元気なのか、気分が沈んでいるのか、ウキウキと楽しいのか、までわかってしまったりします。
  多数の骨と筋肉、靭帯等々の組み合わせが、その動きを作り出しているのです。
 
  では、その“動き”の方を変えることで、その人(個性)が、変化することは可能でしょうか?
  3年ほど前、研修生D君が、ナンバ式骨体操(12種類の基本の動きがあるので12体操とも呼ばれています)に出会い、実践するなかに大きく変化したことがあり、当時、指導してくださった長谷川先生には、陰ながらとても感謝の念をいだいたものでした。彼は12体操に出会い、大きく成長したのです。

  今回、基本指圧研究会の月例練習会で、似たような体験をしました。1月21日に行われた、長谷川先生の講座に参加したKさん。当日は「むずかしい!」を連発していました。思うように動くことができなかったのです。
  1カ月後、2月の月例練習会で、みごとに変身したKさんに私はビックリしました。動きが、とてもなめらかになり、身体の感覚もよくなっていました。
  以前から練習中、仲間の動きの変化を目で見ただけではわからなくて、いつも「見えない!見えない!」と言っているのが印象的だったのですが、この日は違っていました。
  あいかわらず、口では、「見えない!」と言っているのですが、一緒に色々な人の動きを見て回ったところ「うーん」「うん、うん」と納得し始めたのです。少し“見える”ようになり始めたのです。聞けば、この1カ月間12体操にすっかりはまっているとのこと。

  よい動きは、その人の様々な能力(個性)を高めてくれるものなのだと今更ながらに実感しました。12体操は、覚えてしまえば、わずかな時間で手軽にできます。
  しかも色々な日常の動きや指圧の圧し方にも応用できる、奥の深いものです。基本指圧上達を目指す方はもちろん、健康増進にもたいへん役立つものですから、ぜひ皆様にもお勧めしたいと思います。光文社から、DVD付きの本「ナンバ式骨体操」として出版されています。

  まず、良いものの中に身を置いてみる――。そこから何かを無理やり得ようとするのではなく、何が自分の中で、養成されるかを楽しんでみるのもよいのではないでしょうか。

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