「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

お母さんが指圧を覚え、弘前で二分脊椎症児の排便改善に奮闘中

2016年09月28日 | 指圧の活動

 91718の両日、連休を利用して青森県弘前のKちゃんの家族が、3回目の来院をしました。Kちゃんは小学校3年生の女の子、4カ月ぶりでしたがひとまわり大きくなったように見えました。
 弟君は相変わらず明るく楽しい子です。姉弟や親子のやり取りがとても微笑ましくて、まさに仲良し家族を絵に描いたようです。屈託ない楽しそうな笑い声に、悩みを持っているとはとても思えません。治療院のスタッフ全員が可愛い子供らの笑顔に癒され、「いい家族ですね」との声が出ていました。 

 前回来院の折、お母さんへお願したことがありました。今回も再度お願いしました。Kチャンが、快復して行く過程で、どうしても通らなければならないことがあります。これがクリアできたら大きく改善を目指せると思っています。
 今回の来院でお母さんが、これを深く理解してくれたので、きっとKチャンの体調が変って行く思います。こじれてしまっているこの一点がクリアできると思うと、圧す私自体の気持ちが上向きになっていくのを感じます。Kちゃん、きっと楽になるよ。 

 いつもと同じく両日とも、お母さんとKチャンの全身指圧を行いました。親子とも来院3回目です。圧すごとに良くなっているのが確認できます、嬉しい反応です。
 お母さんとKチャンは、身体の訴えが不思議なほどに同じです。何よりも特徴的なのが、頑固な「頭痛」です。また、お腹の中にあるコリが、頭痛を起こす部分にあります。この凝りは大腸の始まりのところで、強く凝っていて腸の動きを阻害しているのがよく分かります。上手く排泄できていない原因のひとつになっていると確信しています。 

 今回、Kチャンに対する全身指圧の出来栄えはまあまあでした。普通ならばこの状態で便秘を解消しているのですが、病気が病気です。ここは焦るのが一番悪いので、ジッと我慢して地道に圧すことに専念するべきです。必ず大きく改善できると確信しています。頑張ってほしい!
 それにしてもいつも驚くのが、お母さんの力です。これは、言葉にできないものです。もちろん家族全員の協力がなければ、叶うものではないですが…。素人なのに指圧を必死に覚え、迷いながらも 「これでいいのかな?」「どうしたらいいのだろう?」と。

 疑問だらけで、あるのは「ヤル気」だけなのに、プロでも難しい二分脊椎症の排便改善をしようというお母さんがいるのです。また、できてしまったお母さんも現実にいるのです。凄いことです! まさに「母心」の塊です。そんなお母さんたちへ、そのチャレンジ精神に対して心からエールを送ります!
 子供を想う気持ちは、純粋で素晴らしいものです。Kちゃんの病気が分かったときは、「親子で死にたい」と何回も思ったそうです。当時は、何も手を出せない、何の手立てもなかったのですが、今は、迷わず真剣に指圧をしています。この手で直に圧せることは、それだけでもお母さんとKちゃんの安心になっていることは間違いありません。

 次回会う時は、きっともっともっと変わっていると思っています。

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