「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

車椅子で電車に乗り世界が変わったY君、便漏れ・アトピーも改善へ

2015年01月20日 | 素晴らしい指圧効果

 公益財団法人二分脊椎.水頭症研究振興財団の助成金の仕事は、3件のうち2件が無事終わりました。そのうちの1件、埼玉在住のY君に関するご報告です。
 彼
は23歳、この年齢の男性なら、毎日が楽しいことでいっぱいだと思います。でも車椅子をこいで、片道30〜40分ほどの職場と自宅の行き帰りで終わっています。いつも疲れていて、イライラしています。

 
病気で倒れる前、私は「チャレンジ指圧教室」と名付けた指圧講座をやっていました。近くの小さな会場を借り、ボランティアです。縁あって、そのなかにY君のお母さんもいました。彼もよくお母さんについて来ていましたので、指圧をしてあげたこともあります。ところが私が倒れてしまい、この指圧教室は自然消滅になりました。
 
その後もたいへん気にかかっていたので、助成金の申請をしたとき、3件のうちの1件に挙げました。彼は二分脊椎症で、学校へ行っていた当時も、職場でも、便漏れで悩むことが多かったのです。
 
基本指圧で身体の機能改善を目指し、8ヵ月、月2回のペースで行ってきました。現在、便もれがなくなり、たいへん安定しています。辛がっていたアトピー性皮膚炎も改善し、ニコニコした表情が多く見受けられるようになりました。

 
Y君が治療院に来るときは、いつもお母さんが運転する車でした。それがいつも気になっていたのです。1人で電車やバスに乗り、どこかに出かけることはないようです。11月末、私は彼が住んでいる最寄りの駅で待ち合わせ、治療院まで電車で行こうと計画しました。
 彼にとっては初めての経験で、とても楽しかったようです。私も車椅子の人と電車に乗るのは初めてなので、マゴマゴしながらの珍道中でした。結果、3回の練習で電車にも慣れ、自分で切符を買って電車で出かけるのも大丈夫 彼にはやりたいことがあるようです。これからは、どこでも自由に出かけて行けるでしょう。

 
環境が変わり、前向きになったことで、体調もさらに良くなってきました。目の前の世界が大きく変わってきたようです。頑張れ、Y君!! 


Y君は腕力がとても強いので、私はついて行け
ません



治療院は、車椅子でも入りやすくなっています

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