「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

「北斎展」(上野の森美術館)で浮世絵の楽しさを堪能

2014年11月05日 | 私の趣味

  3日の文化の日、上野の森美術館で開催されている「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」に出かけました。上野の森美術館へ行ったのは「ダリ展」以来ですから、5、6年ぶりになるでしょうか。
  気象学からいうと11月3日は「晴れの特異日」です。数日前までの天気予報では雨だった記憶がありますが、思ったとおりこの日は「晴れ時々曇り」、安心して出かけることができました。ところが祝日ともあって、混雑ぶりは尋常ではありません。到着したとき、列の最後尾に「入館までおよそ50分」と書いた札を持った係員が立っていました。

  ボストン美術館に秘蔵されてきた莫大な浮世絵の中から、今回、葛飾北斎の絵を約140点展示していました。ボストン美術館所蔵の浮世絵は展示される機会が少ないそうで、ほとんど色あせもなく彩色の美しさは十分目を楽しませてくれます。私が以前ボストン美術館展を見たのは両国の江戸東京博物館だったと思います。
  冨嶽三十六景のうち「神奈川沖 浪裏」はよく目にする作品です。三十六景はそのほかにも20点ぐらいあったでしょうか。
  興味深かったのは北斎の三女、葛飾応為(おうい)の作品です。名は栄(えい)、応為は号(画号)です。「三曲合奏図」は初めてみる応為の作品ですが、肉筆画は「父を超えた」と絶賛されたそうです。素晴らしい絵でした。

  見ごたえのある展覧会でしたが、私らの前には二重の人垣があり、とうてい「よく見る」ことなどできないのが残念でした。しかし久しぶりに浮世絵の素晴らしさ、面白さを味わうことができた、貴重な展覧会になりました


上野の森美術館の前は長蛇の列


北斎の代表作と目される「神奈川沖 浪裏」


北斎の三女・応為の作品「三曲合奏図」


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