「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

二分脊椎患児・Yちゃんの「つかまり立ち」に感動

2010年08月22日 | 素晴らしい指圧効果
 本年2月17日から治療を開始している二分脊椎患児Yちゃん(2歳半)の嬉しい途中経過です。

 基本的には週1回の治療で対応し、現在24回目になりました。本来成長と共に硬くなってしまうといわれている足関節が、反対にかなり軟らかくなってきています。
 伸び切らなかった右膝も、かなり伸びるようになってきました。詰まっていた股関節も緩んで、下肢の動きに自由を与えている様子を、彼女の動きを見ながら観察しています。

 当初、じっと座ったままで遊ぶだけの弱々しい赤ちゃんでしたが、ママと指圧を受けるごとに元気に活発になっていくYちゃんの様子に、スタッフは勿論、出入りの患者さんも皆さんニコニコと見守りながら、その変化には一応に驚いています。
 2ヵ月前からは、ハイハイができるようになりました。見るたびにそれが上手になっていくので皆で応援しています。先週あたりからは動きが一段と力強くなり、Yちゃんの表情にヤンチャで好奇心旺盛な様子がよく見えるようなり、子供らしい可愛らしさがいっそう増していました。

 そしてこのたびは、何と立つことができました! もちろんつかまり立ちです。それも低めの椅子に座ってからのつかまり立ちです。まだまだ床から立ち上がることはできませんが、彼女にとってこれは画期的なことなのです。
「Yちゃん立って!」というとニッコリ笑顔でドッコイショと立って見せてくれます。思わずそこにいた皆で拍手をして歓びを分かち合いました。写真はその時のものです。

 この子の身体の中にどのくらいの能力が内在(残存)しているのかは分かりませんが、基本指圧での対応は、それを引き出すことが可能だと、私は確信しています。
 下肢に装具を着けての歩行、もしくは車椅子利用での移動であっても、今の社会はバリアフリーが行き渡っていますから社会生活には十分に順応していくことは可能だと思います。

 しかし施術者としての夢は「自力歩行」で学校へ行くことです。そんな夢を現実に一歩近づけてくれた嬉しい出来事でした。また報告します。


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