― 歌・種・記・文 ― (うたたね きぶん)

日々の中で感じたことを書き留めた自分のための雑記帳。
記憶を鮮明にさせてくれる画像や思いが大事な宝物になっています。

割り箸使用店に用意 しておいてほしい物  ― 棘 ―

2014-05-25 | 飲食 に関するお話

先日、久しぶりに幼馴染みと居酒屋さんに行きました。
おしぼりを持って来た店員さんに とりあえず 飲み物とおつまみ2品を頼み、
後は 席に設置 してあるデンモクで注文 しました。
飲み物とお通しが来たところで 乾杯!           
飲みながら摘まもうと 割り箸を割って持ったら
幼馴染みの中指、第一と第二関節の間に トゲ が刺さりました。
自分で取ろうとしたけれど取れず、私も試みましたが 細くて取れない。
注文した料理を持って来た若い女子店員さんに
 「割り箸のトゲが刺さっちゃったんだけど、トゲ抜き は置いてないかしら?」 と聞くと
 「聞いてきますから 少々お待ちください」 と言って 引き上げて行きました。
即座に 「あります」 との声が聞かれなかった時点で、望み薄 という感 じ!
 「そんなもの置いてあるお店なんて 無いのかな~!?」
そんな話を しながら 諦めて食べていると、 しばらく後   
 「無かったので 百均で買ってきました。」 と言って 店長さんが ソーイングセットを持って現れ、
 「よろしければ お取りしましょうか?」 と言ってくれました。
その心遣いが嬉 しく、私達より目も良いだろうと考えて お願い したのですが、
やはり 思いのほかの 苦戦!
すると この店長さん おもむろに自分のズボンのポケットから小銭入れを出し、  
そこから 5円玉 を取出して 穴の部分をトゲの上に当て、
5円玉を押し付けながら 抜こうとし始めました。

      普通 小銭入れを持って お仕事を している方なんて いらっしゃらないでしょうから、
      この方が 自ら買いに行き、その足で持って来てくださったのが よくわかりました。


けれども やはり簡単ではなく、何度も何度も挑戦!
されど 「抜けませんね!」 とは言わない責任感!
  〔 トゲ抜きがあったら簡単に抜けると思ったのに、
   買いに行ってもらって 手を煩わせて それでも抜けないなんて 何だか申し訳ないみたい! 〕
そう思いながら眺め 諦めかけた頃、
 「抜けました!」 と 嬉 しそうな声が聞こえ、思わず3人で大喜び!
抜けたトゲを見せてもらったら 見落としてしまうほど 細いものでした。
 「この細さを崩さずに取るって大変だったでしょう!」
こんなに時間をかけてまで取ってくれたことに 心から感謝 しました。
 「5円玉を使うなんて、よくそんなこと知ってたねぇ!」 と 幼馴染みが感心 しながら聞くと
 「昔 おばあちゃん が こうやって取ってくれたんで!」 と答えていました。
私も、 「ホントにありがとうございました。」 と言いながら、
 「またこんなことが起こらないとも限らないので、
  せっかく用意 してくださった そのトゲ抜き、お店に置いておいてくださいね!」
そうお願いすると、
 「わかりました。 そうします。」
とても爽やかに応えてくれました。
  〔 この日、ここを選んで良かったね! 〕
災難に見舞われながら、気分の良い時間に転じることが出来たことが嬉しく思えました。

      年寄りの知恵、覚えていると役立つことがあるんですよね!
      そんな瞬間に遭遇できたことが なんだか嬉 しく思えました。
      店長さんも 覚えていたことが役立てられて きっと嬉 しかったのではないでしょうか!?
      お料理も美味しいこのお店、ふたりのお気に入り店になりました。

こんな小さなことでも 人と人との繋がりが感 じられるものです。   
きっと こういった物は 用意 していないお店も、
 「ありません!」 で済ませてしまうお店も たくさんあることでしょう。
たとえあったとしても 持って来て置いて行くだけ というのが普通のような気が します。
それを、わざわざ買って来てくださった上に 「取りましょうか?」 と声をかけてくれるなんて、
今の時代にそんなことあるんだろうかと思うようです。
だからなおさら嬉 しかった!
お店の中で起こったことだから                
同じ立場なら 私でも同じようなことはするだろうな とは思うけれど、
男の人でも ここまで細やかな心遣いをする人がいるんだなと感心!
やっぱり 店長としての責任 は大きいので しょうね。
今の若い人達はマニュアル人間が多いから、決められたり 与えられたことは出来るけれど
自分の頭で考えることが苦手みたいだな と感 じることが多々あります。
心遣い気遣い は 日本人の美徳!
大事に伝えられたらいいなと思うところです。
                                           
      かつて私も何度か 割り箸のトゲが刺さった経験を持っています。
        … ということは そんな経験を している人は けっこういるんじゃないの!?
        そして それが もし 子どもだったら どうかしら!?
        大人よりもっと我慢ができないん じゃないの!?
      そんなことを考えたら
      割り箸を使っているお店 には トゲ抜き は 置いておいてほしいなぁ!
      そんな風に思った出来事でした。



安い割り箸ではなかったようだったけど、こんなことが起きることもある。
小さなトゲでも取れないとストレスになるから、用意しておいてもらえたら嬉 しいワン!


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

トゲが刺されば痛いけど、棘という字も痛そう … ということで
1984(昭和59)年10月 5日発売、アルバム収録曲
                        谷村新司 さん の  『棘』
(作詞 = 谷村新司 さん/作曲 = 馬飼野康二 さん)

「見つめている 私の瞳に涙あふれて
                 指先の煙草の灰が 別離の言葉 捜 してるみたいね」
   「卑怯だけど 楽しい思い出だったもの 傷つけあう前に 忘れたい」
     「棘だらけの 美しくもないこの花に 優 しすぎる雨は罪」

   要求 した というわけではないのに、ここまで してくれた気持ちが嬉 しくて
     幼馴染みも 指に刺さった棘の痛さ以上に 心が温まったことでしょう。
     陽射 しは もうすでに暑さを感 じるほどになり、この先が思いやられるようですが、
     心が温まるような出来事なら … いつだって大歓迎!
     仕事であったとしても、こういう気持ちは素直に受け止められるものです。
                                   (※ ブログ内容や 歌詞から、その時 感じたことを書いています。)

アルバムのタイトルは この曲と同名の 『棘』。
当時はまだ LP版で、同年 1月21日に発売された 『抱擁』 の続編ともいえる女性路線。
都会で生きる女達の孤独な女心を 切なく歌い上げた曲が集結 しており、
派手さはないけれど、完成度はより高まり、ライブでよく歌われる曲も多いようです。
CD版は 2005(H.17)年の 1月 7日に発売されています。
                      (以前ご紹介したアリスの曲や記事については こちら で、
                                 谷村さん関連は こちらこちら で ご覧ください。)
男性が歌う女心の歌が好きな私は 谷村さんは大好きな歌手。
切ない曲が多く、それが歌声とマッチして心に沁み入り、
ウルウルしながら聴き入ってしまうことも しばしばです。
女歌は親 しみが持て、自分でも歌ってみたくなるものがいくつもありますが
この曲は聞くだけで歌ったことはありませんでした。
今回はブログに記載 したこともあり 一度挑戦 してみようかと思っています。


棘が体内に残るのは嫌だけど、
心に残る出来事や歌なら嬉しいニャン!


                                     お読みいただきましてありがとうございます。
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