爺の社会科見学

年金生活12年目に突入。好きな地理と写真を生かした、一味違ったブログを目指して。

父の定期券

2012-12-29 20:26:25 | 日記
実家に帰った時、姉から父の定期券を貰ってきた、その時はあまり気にしなかったが、リタイア前に父のサラリーマン時代の事が気になり調べてみたい衝動に駆られた、父の勤務先が銀座の百貨店で、有楽町駅が着駅なのはわかっていたが、乗車駅の「学校裏」は、現在の京急にはそんな駅名はない、定期券発行駅が鈴ヶ森駅となっているが、その駅さえ無い。インターネットで調べると、学校裏駅は、現在の平和島駅、鈴ヶ森駅は廃駅(立会川駅と大森海岸駅にあった)になったとの事。しかし何とも「学校裏」駅とは安易な名付けというか、京急には変わった駅名や、廃駅が多いようである。どうしても父の通勤経路が知りたく平和島駅に、平和島駅に降りてビックリした正に駅前はジオラマのように密集していた。「学校裏」の学校は、現在の大田区立開桜小学校(当時は大森第二小)当時は、学校の裏に駅が?あったのか、現在は、裏なのか横なのか?わからない。大森のどの辺に住んでいたのか不明であるが、昔の町並みに思いを馳せる。早速、平和島駅から通勤!!各駅の電車に乗って品川駅へ、昔も京急からJR駅への乗り換えがこんなに便利だったのだろうか、いまの京急の品川駅は相互乗り入れが進み、どんどん電車が入って来る。JR品川駅からは京浜東北線で有楽町駅に到着。いまでは地下鉄もあるが有楽町駅から数分で勤務先に到着した、意外に時間的に近いのに驚いた。父の定期券は昭和16年10月5日までとなっている。その後が無いことは、召集令状により戦地に行ったのだろう。戦地から帰っても前の百貨店に勤めることが出来ず、母が実家に疎開したこともあり、父の実家の商家を次ぐ。戦前、姉が両親と銀座を散歩している微笑ましい写真があった。戦争が無ければと思う。
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