紅葉を見に本土寺を行こうと思っていたが、平林寺の紅葉もすばらしいとの話で平林寺をめざした。新座駅を降りて平林寺にはどう行くのか探していると、私のような中年のご婦人が地図を持って先を行く、ひとまず後をついて行くと、ビルの脇を入っていくと、小川があり野火止用水の表示と平林寺への表示が、遊歩道のようになっており良く整備されている.野火止用水は、説明書きによると、松平伊豆守信綱が江戸時代の人口増加による水不足のため玉川上水を完成させた功績により将軍から乾燥した台地のため生活用水に困っていた領内の野火止に分水を許され開削したのが野火止用水とのことである。途中、雑木林があり江戸時代はここ一帯がこうした景色が続いて武蔵野を形成していたのでしょう。野火止用水に沿って散歩ができ人気のコースとなっている。しばらく野火止用水沿いに歩き雑木林に昔の武蔵野に思いをはせていると、平林寺に到着。このお寺はもともとここにはなく、現在のさいたま市岩槻区にあったものを信綱の子が移したとの事で当時は敷地面積6万坪(現在3万坪)あったと言われ、武蔵野の原風景を留めている。山門を入ると「さざれ石」があった、君が代に歌われている「さざれ石」はこれかと、広大な敷地に雑木林、紅葉と楽しませてくれる。お寺でこれだけ広いのはなかなかない、武蔵野の古刹と言われるのもわかるきがする。

学生時代の指導教官が「武蔵野」の研究者で、よく自分の本を我々に紹介したが、散歩して指導教官の思いがつたわる。