爺の社会科見学

年金生活12年目に突入。好きな地理と写真を生かした、一味違ったブログを目指して。

四十七士の墓所、泉岳寺などを巡る散歩

2020-11-15 17:11:49 | 日記

今月の「退職者の会」のコースは、前に訪れた事があるコースであるが、新しい出会いや発見を求めて・・・。2015.4.1UP「三田~泉岳寺~高輪付近の散策」もご参照下さい。

JR田町駅で下車し第一京浜を南へ、スクラップアンドビルドなのか新しいビルや工事中の建築物が目立つ、大きいビルの脇に広い階段があり、「あの上は何だろう」ということになり寄り道、階段上にあるプレートには「都旧跡 元和キリシタン遺跡」とあり、この地にて三代将軍家光がキリシタン50人を処刑した場所であるとの事でした。皆、江戸においてもキリシタンの集団処刑があったのかと・・・。

御田八幡神社に到着、神社の前の道が東海道が走り、その先が江戸湾が開けていたそうで、高台の神社からは素晴らしい眺望だったようです。明治時代末期には埋め立てが始まり現在にいたります。神社名は、稗田神社、三田八幡神社、明治30年(1897)には現在の神社名である御田八幡神社となりました。現在の地名である三田は、神社名が由来との説もありますが、朝廷に献上する米を作っていた場所であるようです。

裏手には亀塚公園が神社のさらに高台にあります、遺跡公園となっています。

※高台の御田八幡神社よりさらに高台に亀塚公園がありました

公園隣のお寺は、済海寺といい、境内の案内板は、「最初のフランス公使宿館跡」とあり、安政5年(1858)~明治3年(1870)まで使用されました。

亀塚公園前の通りから下り坂の路地に入るが、ここが「幽霊坂」と言い、この辺がお寺のが多い寺町のため名付けられました。その一角に、「化粧延命地蔵」(おしろい地蔵)で有名な玉鳳寺に立ち寄る。

下ったところにある道路が「桜田通り」道沿いに歩くと、ここもお寺が並んでいるが、その一角にある長松寺は、江戸時代の儒学者「荻生徂徠」の墓石があります。貧しいなか儒学を習得し徳川吉宗、柳沢吉保の政治的助言をするまでになりました。赤穂浪士の討ち入りの際は、切腹を主張し意見が受け入れられました。

長松寺を出て交差点の「魚籃坂下」に。坂の名の由来は、坂の中ほどに魚籃寺があり、そこから付けられた。魚籃寺は、前回も訪れましたが

今回は本堂内の魚籃観世音菩薩を拝見させて頂くことができました。魚籃とは魚を入れる籠のことで、菩薩像の右手の魚籃(籠)を実際に見ることが出来ました。

※上記、説明文は魚籃寺パンフレットより。

魚籃寺の隣にあたるお寺が「薬王寺」である。

お寺の「史跡案内」には、一、朝顔の井戸 一、中村悟竹の墓 一、御田小学校発祥の寺とありました。中村悟竹は明治時代の書家で「明治の三筆」の一人。朝顔の井戸については、加賀千代女の「朝顔につるべとられてもらい水」と言われている井戸があった。

※この井戸、加賀千代女の句にピッタリの井戸です。

魚籃坂を上がった所が、「伊皿子坂(いさらごさか)」である、1600年頃に来日した明人が帰化し呼び名から付けたと言われている。交差点に「歯科医学教育発祥之地」のプレートがあったが、明治時代に高山歯科医学院(東京歯科大学の前身)が存在した。

坂を下り「泉岳寺」へ

前に訪れた時は賑わっていたがコロナ禍閑散とていた。反対していたマンション建設も完成していた。

                         ※泉岳寺パンフレットより

この後、団地の中にある「大石良雄他十六人忠烈の跡」(細川家下屋敷)、承教寺の面白い狛犬、英一蝶(江戸時代中期の画家)の墓石、高輪消防署日本榎出張所の近代建築の遺産、高野山東京別院、光福寺の幽霊地蔵、最後に七年間英国公使館として使用された東禅寺を回って終了。

※団地の中にありました。知らなければ通り過ぎます。

※ここの狛犬変わってます。

※昭和初期のロマンを感じさせます。残してほしい建築物です。

※写真の梯子は、大正~昭和初期に消防ポンプ車に積載していた丸太梯子、通常は丸太のように一本になって収納、一本梯子とも云われました。署員の方に操作してもらいました。

※上の写真2枚は、高輪消防署日本榎出張所のパンフレット

※何とも不気味なお地蔵さんでした。

 

港区は、千代田区、中央区とともに都心3区と言われるが、日本を代表する行政区でもある。内外の大手企業、大使館・領事館などが区内に多くあり国際的にも日本中心であり、都内では一人当たりの所得が多い。その反面、散歩して分かったが、緑が比較的多く、武蔵野台地により高低差が大きく、多くの坂道が存在し江戸時代の名残も残っている都心とは思えない一面も感じさせる。

 

【その他のPhoto】

お寺を回っていると、案内板によく住職の一言が掲示されている。心に染み入ります。

歩いていて街角や境内にお花が、ミニ紅葉も楽しめました。

高低差のある地域での生活は大変です。

港区に井戸ポンプがあるとは・・・

これは何に使ったんだろうと思うような物や何でという物もあります

コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (タマさん)
2020-11-27 20:40:10
同じところにも新たな発見がいろいろあリましたね。
それぞれの説明が詳しくて読みごたえがありました。お寺の掲示物も面白いものですね。

コロナ感染予防をして見学や散策を楽しんでください。
次回の投稿を楽しみにしています。🐌
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Unknown (Unknown)
2020-11-27 21:23:44
コメントありがとうございます。
コロナに負けずに残りの人生を楽しみたいですね。
返信する
Unknown (k.s)
2020-12-11 09:41:06
散歩が楽しくなります。
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Unknown (kff01320)
2020-12-11 09:58:03
コメントありがとうございます。
コロナ禍で足が遠のきますが、一日も早く
いろんな所へ行きたいですね。
返信する

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