爺の社会科見学

年金生活12年目に突入。好きな地理と写真を生かした、一味違ったブログを目指して。

品川区の散策(大井町駅から大森へ)②

2018-02-06 16:19:53 | 日記

品川駅から京浜東北線で大井町駅で下車する。大井町は、通学、通勤で4・5年お世話になったが、駅や駅前が変わってしまったという印象だが、それ以上に街歩きをしていなかったことにきがついた、少し駅を離れただけで分からなかった。
大井町駅から「品川歴史館」と「大森貝塚」を目指し、大森方面に歩いていく。15分ぐらい歩くと「品川歴史館」に着く。昭和60年に会館、平成8年にリニュウーアルした歴史館。リニューアルしたとは言え、新しさを感じる歴史館である。1・2階が展示、資料学習コーナーとなっている。展示等は、品川宿の宿場の様子から原始、古代から現代まで品川の歴史が学べるようになっている。

敷地内には、昭和初期の和風建築の建物がある。戦前、商社・鉄道・銀行の経営者であった安田財閥の安田善助邸の茶室があった、材料を出来るだけ再利用し復元している。

歴史館を出て大森駅に向かうと左手に「大森貝塚遺跡庭園」があった。大森貝塚を発見したモース博士生誕の地アメリカ合衆国メイン州ポートランド市と妹都市提携を記念し開園しました。遺跡庭園というよりモースの銅像、貝塚の地層が見られたり子どもの学習公園である。

大田区に入り大森駅に近づくと歩道に「大森貝塚入口」があった。だが、それらしき場所には感じられないが、NTTビルの横に通路があり、表示通り進んでいくと線路があり、脇に大森貝塚の記念碑があった。品川区と大田区の2カ所に記念碑があった。(どっちなんだろう?)

貝塚発見の状況は、明治10年に横浜についた動物学者エドワード・S・モースが横浜から新橋に向かう列車から大森付近で崖に貝殻が積み重なっているのを発見したとのことから、いまの大田区・品川区にまたがって堆積していたのだろう。モースは、場所をはっきり明示しなかったようで、調査にあたり補償金を支払った古文書が残っているのが品川区あたりらしい。モースが列車から発見したのに日本人がなぜ発見出来なかったのだろうか、まだ明治初期で学問として確立がされていなかったのだろうか。
今回は、京浜東北線・京浜急行線の西側を散策したが、いつか東側の品川宿を中心に散策したい。

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品川区の散策(品川駅付近)①

2018-02-02 21:46:11 | 日記

品川駅高輪口に出ると、大きいスーツケースを持った外国人が駅に向かって来る。西口にはホテル群が林立し江戸時代の「宿場町」が今に続いている感がある。東京都の副都心と言われる新宿、渋谷、池袋に新たに品川が加わるほどの副都心としての機能が生まれた。この副都心は街道沿いが多い、甲州街道の内藤新宿、中山道の板橋宿(池袋)、奥州街道の千住宿など。品川は、東海道の最初の宿場町として栄え、現在では埋立造成拡張、JRリニヤモーターカーの新駅、再開発で交通の要衝となっている。駅を出て国道15号線を左に進むと立派な石塀が長く続く、南側に門扉があり「開東閣」の表札があった。外からは建物が見えないが旧岩崎家高輪別邸とのこと、現在は三菱グループの倶楽部として使われている。「開東閣」の開東は漢書で賓客接待の意味らしい。建物は、ジョサイア・コンドル氏(初期洋風建築に多く関わった英国人)の設計でエリザベス王朝風ルネッスサンス様式、和洋庭園を配置し明治41年に建築された。(一般公開はされてないようです)

開東閣から200m離れたところに「原美術館」がある。原邦造氏の邸宅で原氏は東京ガス・日本航空会長、営団地下鉄総裁、電源開発初代総裁、日銀政策委員などを歴任した大正・昭和時代の経営者である。建物は、1938年(S13)に竣工し、1979年(S54)に美術館として開館しました。設計者は、国立博物館、銀座和光本館などを設計した当時の代表的な建築家の渡辺仁氏。私邸のため美術館とは思えないが、当時のモダン建築でもある。

この辺は、江戸時代の飛鳥山や隅田川堤とともに御殿山の桜として有名な地である。御殿山という住居表示はないが北品川3・4丁目が御殿山だったのだろう。江戸初期に将軍の参歓送迎の御殿があったことから名が付いた。飛鳥山や隅田川堤のような昔の面影がない。

品川駅に戻る途中、新八ツ山橋に立ち寄る。第一京浜がJR電車を跨ぐ橋であり、都心では珍しい京浜急行の踏切がある。この先北品川~鈴ヶ森処刑場跡あたりまでが品川宿である。品川宿を散策したいところだが、品川駅に向かう。

 

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