爺の社会科見学

年金生活12年目に突入。好きな地理と写真を生かした、一味違ったブログを目指して。

習志野市の旧鴇田家住宅と市川市の考古・歴史博物館へ

2020-08-29 20:26:04 | 日記

6月に習志野散策した際に 立ち寄り出来なかった、旧鴇田(ときた)家住宅に行ってきた。
京成本線実籾駅で下車し古民家のある「実籾本郷公園」に向かう。習志野市の2軒の保存古民家は、公園の中にあり、それぞれ趣があっていい。
実籾本郷公園は、水場が多く季節によって桜やショウブなど野鳥も楽しめるようです。古民家の管理の方がショウブの季節はいいですよと話していました。公園が広いせいか車道もあり気お付けなければならない。
旧鴇田家住宅は、実籾本郷公園入口に近いところにあった。旧鴇田家住宅は合併する前の実籾村の東金御成街道にあり、平成に入り当地に移築された。東北地方、特に岩手県に多く観られる「南部曲がり家」と同じL字型である。岩手県は、馬産地でもあり突出した部分が厩となっておりそれが特徴である。千葉県も江戸時代には軍馬を管理する「牧士」がいたことから、「曲がり家」住居が存在したのだろうか。?
この旧鴇田家住宅は、土間が広く「南部曲がり家」の特徴である厩屋と土間の仕切り(横棒)が見当たらない。管理の方の話によると馬は飼育されていないようですとのこと。移築保存する前は、板の間が土間の方までせり出していたようで、現在は復原し建築当初として保存しているとのことです。玄関を観ると名主としての役割が強い住居となっている。
土間ではカマドを使用していたが、古民家の維持のために休みの日以外は、全体をいぶしているようです、古民家の維持管理も大変です。
天井の桁や梁が太く継手など曲がった木をよくここまで建築部材として加工組立ていくと感心させられる。
移築ということで庭も整備され庭に水琴窟があるのにはビックリであり、耳を澄ますと水琴窟の独特な反響音が聞こえてくる。管理の方が座敷の障子戸の間から庭の景色良いですよと話してましたが本当に最高です。

残暑の中、他の散策をやめ、無理をしないように帰路の途中、市川市の市立市川歴史博物館と考古博物館に立ち寄る。市川市には、この他に市川市立市川自然博物館や、民間の展示施設があり、人口約49万人の都市の割には学習・鑑賞施設が充実しており、羨ましい環境である。
歴史博物館と考古博物館は、近接しており北総鉄道北総線北国分駅で下車する。
途中、「堀之内緑地入口」の看板があった。市川市は、「健康都市いちかわ」を宣言し、市内の豊かな自然の公園等を結ぶ散策コースを設け、「水と緑の回廊」として市民の健康増進に努めている。博物館はそうした中にある。


まずは、市川市立市川歴史博物館に入る。展示は、平安時代後期以降の市川市の歴史が紹介されている。    
§主な展示§ 中世以降の市川・海辺の人々の生活(製塩・海苔)・交通(陸路・水路)・台地の人々の生活(梨・稲作)・郷土コーナー(市川に関わる人々)・鎌倉時代(国府台合戦)・法華経寺のおこり・千葉氏と市川他


歴史博物館を出て、次の考古博物館に行く。考古博物館の前に堀之内貝塚公園が広がる、市川市の歴史は古く貝塚、遺跡が市内にあり、考古博物館には原始から古代までの出土品、生活が展示されています。
§主な展示§ 最初の住民・貝塚の形成・稲作文化の伝来・古墳の出現・律令の社会・仏教文化他


市川市の博物館は、歴史、考古博物館とも単独の施設であり、市川市の充実した社会教育に重ね重ね羨ましい。

【その他のPhoto】         
(1)習志野市旧鴇田家住宅

 

(2)市川市の市川歴史・考古博物館

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする