爺の社会科見学

年金生活12年目に突入。好きな地理と写真を生かした、一味違ったブログを目指して。

東京都現代美術館の「ひろがる地図」展 で地図を考える

2019-10-12 16:10:06 | 日記

「地図」という文字にひかれて展示会に。
一般的な地図は、地球表面の一部あるいは全部の状況を、通常は縮小して、記号化し、媒体に表示する文字よりも古いコミュニケーション手段で、表現手法として人類に重宝されてきた。
今回、展示物を観て地図の概念が変わった。地図は大きな意味で文化的な側面もあることに気づかされた。

展示物
☆今和泉隆行(地理人)
市販の市街地図のフォーマットで、架空の都市「中村市(なごむるし)」を描いてます。エピソード・地区の特徴など読み取り形にしていく「空想都市」である。

※全てにわたって展示作品がリアルで、私にとって「空想都市」なのか現実の都市なのか判らなくなりました。

☆マリー・コリー・マーチ
参加型の展示物で
①「東京からの便り」
  手染めの和紙カードに来場者の東京について書いたもの。
②「アイデンティティ・タペストリー」
  自分が生まれた土地、自分のあてはまると思う文に毛糸をかけていく。

☆光島貴之
音や匂い、触覚や身体的感覚など、視覚以外の感覚によって空間や物事を認識し、それを目に見える形や色で表現、製図用のラインテープとカッティングシートで描いた平面作品。

☆サトウアヤコ
その土地の特性を顕在化させアーカイブする「日常記憶地図」
対話を通じて、日常生活の中で意識しにくいことを掘り起こす。展示物は個人の日常や愛着、思い出をプロットして深川・清澄白河の住民の土地との関わり変化を可視化。


地図の中に、単なる経路や位置の情報だけでない、喜び、悲しみ、思い出があるんですね。
また、視覚以外の空間認識を作品化するなど客観的な地図から個々の感じる主観的な感じで捉えるなど・・・考えさせられる展示でした。

それにしても「東京都現代美術館」は立派な美術館でした。今年の3月に大規模改修が完成した美術館で、日本最大の美術館建築とのことです。別称「MO+」といいます。

帰り、清澄庭園で休憩し隣の清澄公園も一巡しましたが、公園内に深川図書館がありました、レトロ感のある図書館で、東京市だった1909年(M42)に開設された図書館で、東京市立の図書館では日比谷図書館に次ぐ2番目の古さです。建物は、1993年開設の3代目となりますが、洋風の外観や内部の階段、天井など2代目のものを継承した建築となっていました。
清澄通りの江東区立児童館前に「南総里見八犬伝」で有名な滝沢馬琴の「滝沢馬琴誕生の地」の碑がありました。下級武士の五男として、この地にあった松平家の邸内で生まれました。9歳で父親と死別し松平家の孫の遊び相手として一家を支えていましたが、14歳の時に文筆で身を立てようと松平家を出ました。勧善懲悪を内容とした読本を著し読本作家の第一人者と称され多くの著作を残し82歳で病没しました。

歴史や文化を感じさせる清澄白河でした。

【その他のPhoto】

 

 

 

 

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