Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

グローバルサービスを日本から

2010-04-21 23:59:59 | Thinkings

 現在自分が使っているウェブサービスの中で、日本で運営されているものがいくつ含まれているでしょうか。私は携帯電話のウェブサービスは使っていない(iPhoneを除く)ため、日常的に使っているのはこのブログサービスといくつかのメールだけです。後は、ツイッターにしろGMailにしろ海の向こうの企業が運営しています。

 言葉の壁という障害が大きいのかも知れませんが、日本製のサービスが海外でも使われている、という例はあんまりありません。・・・いや、アメリカ発のサービスにしても、使われているのはほんの一握りの有名どころだけなんですけれど、それらのサービスにリソースが集中していて、アジア発のサービスが表に出てこない現状に危機感が漂っているのです。

 それを憂いた・・・もしくはビジネスチャンスととらえた3社が、共同でグローバルサービスを手がけるスタートアップ(立ち上げたばかりのベンチャー企業)を支援するシステムを設立しました。

Open Network Lab―日本製“Y Combinator”は世界を目指すスタートアップを支援する TechCrunch

運営は日本の主要インキュベータの1社であるデジタルガレージ(Digital Garage)(伊藤穣一氏が取締役を務める)、カカクコムKakaku.com (商品の価格検索エンジンとして日本最大)、オンライン通販のネットプライス(Netprice)の 3社が共同で行う。応募者の中からONLが選定したスタートアップは3ヶ月以内にウェブ・サービスのプロトタイプ、ないしアルファバージョンを開発することを求められる。ただし、対象となるサービスは必ず世界的に競争力があるものでなくてはならない。つまり主たるターゲットは海外だ。

 Open Network Labは、支援するスタートアップに最大90万円程度の資金援助と、メンターと呼ばれる超一流のアドバイザーのアドバイスを受けることが出来るというメリットがあります。そして、最大のポイントがエンジェル投資家に向けてプレゼンが行える事。

つまり有望なサービスの開発に成功した起業家たちは一生に一度というようなチャンスに恵まれることになる。

 と言う事で、成功しさえすれば、正に世界に羽ばたけるサービスを立ち上げられるかも知れないシステムが、日本で本格的に動き出すことになります。うまく滑り出せば、日本初のサービスが世界中で使われるようになるかも知れませんね。