私が義務教育を受けていた頃、まだ教室に空調設備はありませんでした。・・・や、ストーブはあったかな。今でも無いところが結構あると思いますけれど、なんでないかご存じですか?
私も先生から聞いた話なんですが、「空調の有無は成績に影響するか」を調べるために、実際に学校でフィールドテストを行ったんですって。空調付きのAグループと無しのBグループに分けて成績を比べてみたところ、とくに差異は認められない・・・ということで、これまで通り空調無しでいきましょか、という経緯があるみたいです。いやあ、誰だか知らないけど憎かったね、実に。当時は。
ゆとり教育は全国規模で実験して、結果的に失敗というのが大方の見方ですけれど、小規模、しかも限定して効果を見るならば、たとえ失敗してもリカバリーがしやすいというものです。というわけで、こういう「実験」も面白いのではないでしょうか?
学校公認、DSの時間 学力アップに大阪の小中20校で asahi.com
大阪府教育委員会が学力向上のために企画した携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」を使った学習が26日、大阪狭山市の市立南第三小学校で始まった。府教委は府内の公立小中計20校に40台ずつ貸し出している。「都道府県単位で携帯ゲーム機を学習に採り入れるのは初めて」という。
とうとう学校にまで進出したDS、いったいどこまで浸透していくのか・・・というニュースなんでしょうけど。ソフトウェアさえ何とかなれば、お手軽かつ汎用的なタッチスクリーンデバイスですよね。現に学習ソフトもベネッセ等から出ていますし、家庭教育に利用する事例もあるみたいですから、おかしくはないですが・・・公立の学校で行われるフィールドテストというのが面白いですよね。
電子辞書や携帯電話など、教育の場にもデジタルガジェットがどんどん進出しています。ただ、これまでは副次的な浸透の仕方であって、「授業で使う」という主導的な方向では難しかったわけです。・・・私が学生をやっていた頃、PCはその地位には昇れませんでした。特別教室で対して役に立たない使い方を学んだ程度です。ネットブックの普及によって教育で情報リテラシーを実地のうちに学ぶ日が来るかもしれませんが、この実験がうまくいけば、DSがPCを差し置いて教育の補助ツールとして全国に波及する日が来るかもしれませんね。