Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

Google検索は環境の敵?

2009-01-13 21:16:14 | Technology

 玉石混合、様々な情報が氾濫しているインターネットの世界から、必要な記事を拾い出すために必須とも言えるツールとして検索エンジンがあります。もはや、検索エンジン無くして快適なインターネットライフはありません。
 検索窓に必要としているキーワードを入力すれば、必要な情報が大幅に絞り込める検索エンジンが無ければ、必要な情報にいつまでたってもたどり着けないなんてことが日常的に出てくることでしょう。何しろ、単純な情報量が図書館の比ではないですからね。

 だからこそ、このような論文を出すことに対する意図がいまいちわからない訳で。

グーグル検索は環境に悪い?――ハーバード大学教授の論文が波紋 COMPUTER WORLD

 同研究を行った米国ハーバード大学(Harvard University)教授のアレックス・ウィスナーグロス(Alex Wissner-Gross)氏によると、Googleのサイトで一般的な検索を行った場合、およそ7gの二酸化炭素が排出されるという。

 また、ウィスナーグロス氏は、「通常のWebサイトを閲覧した場合でも、2秒ごとにおよそ0.002gのCO2が、動画が組み込まれた複雑なサイトを閲覧した場合には、毎秒およそ0.2gのCO2が排出される」としている。

 Googleで一回の検索をしたら7gで、通常のウェブサイト閲覧は0.002g。動画サイトでも0.2gというのですからGoogleの環境負荷は、ネットサービスの中でも群を抜いていると言えそうです。

 当然、Googleにしてみると面白くないわけで、すぐさま反論を行っています。

Google、「1回のGoogle検索で二酸化炭素7グラム排出」の論文に反論 ITmedia

 Googleによると、検索クエリによって所要時間に差があるが、Googleの一般的な検索にかかる時間は0.2秒以内。検索インデックスの作成など、検索開始以前の作業を含めても、1回当たりのエネルギー使用量は1時間当たり0.0003キロワット(キロジュール)だという。成人1人が必要とする 1日の平均的なエネルギー量が8000キロジュールであることを考えると、Google検索に必要なエネルギー量は、人間が10秒間に消費する量と同程度ということになる。

 えーと、次の行に、一回あたりの二酸化炭素排出量は約0.2gとありますので、ウィスナーグロス博士との差はかなりのものになっています。双方とも根拠なしで主張していないでしょうけれど、ウィスナーグロス博士がなぜGoogle検索を、わざわざ公式発表の前にマスコミに対してリークまでして標的にしているのかというのが非常に疑問です。論文を読んでいないので何とも言えませんけれど、他の検索エンジンについての言及があるならば、インターネットの基幹システムに対する警鐘を狙っているのか・・・もしGoogleだけに絞っての論文ならば、意図的な”攻撃”と感じてしまうのは、私がメインの検索エンジンをGoogleにしているからだけでしょうか。

 なんにせよ、双方の意見を鑑みても、他の実態産業よりはエコ「っぽい」インターネットですけれど、今後の展開が「既存マスコミのインターネット叩き」というお約束な展開にならないと良いのですが。