Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

日本郵政の新たな旅立ちの象徴は・・・年賀状?

2007-12-22 21:03:33 | Weblog

 2007年10月1日、日本郵政公社は民営化により「日本郵政株式会社」となりました。元々の業務は分割された子会社に分割され、郵政事業株式会社、株式会社ゆうちょ銀行、株式会社かんぽ生命保険により運営されることになりました。
 やっている事業的には変わっていないので、今までとサービスが特に変わることはありません。会社が変わってもあくまで運営だけの話で、窓口となる郵便局もロゴが変わった程度です。

 基本的には変わらない、とは言っても、そこはそれ。民間企業になったのですから、どうしても変わる部分だって出てきます。今までは利益度外視で・・・いや、郵便局は採算性を貫いてたから、元々利益追求はやってたんですよねぇ・・・えっと、利益追求に対する姿勢をよりアグレッシブに、悪く言えば「露骨」に外に出せるようになったわけですよ。

 そして年末のこの時期は、郵便事業にとっては一大イベントが待っています。そう、日本中の人が、老いも若きも郵便を出して挨拶をするという「年賀状」です。電子メールがいくら流行っているとはいえ、なんだかんだで無くなりませんね、このイベント。やっぱり物として残るのがいいんだと思います。

 さて、その年賀状ですが・・・今年は今まで以上に力を入れているような印象を受けます。

年賀状は、贈り物だと思う。

 このような特集ページを、わざわざドメインまで取って運営していたり、豪華な出演者でCMを何バージョンも作ったり・・・そして、よく見かけるのが年賀状の出張販売。
 私も世間の例に漏れず、年賀状を作るために本日奮闘していました。そんなときふと気づいたのが、プリンタのインク。黒はまだあったのですが、他の色が軒並み半分以下と心許なかったので買いに出かけることにしました。向かったのは郊外型大型電気店。その入り口のすぐわきの、NTTの光ファイバーキャンペーンの隣に、ちょっとした屋台としか形容詞がたきものがしつらえてありました。
 日本郵政の年賀状出張販売所です。外が雨だったこともあるのですが、帰りにコンビニで買っていこうと思っていたはがきが店舗内で買えるのですから、正直ありがたいです。 最近はPCでの年賀状作成がスタンダードになりましたので、足りないインクとともにはがきが買えるというのは確かに便利。電気店というのは以外に穴場なのかも知れませんね。

 郵政民営化後の初めての年賀状。自社の存在を世間に認知させるには、一年でもっとも都合がいい時期であります。年賀状のパッケージにも目立つワンポイントでしっかりと主張していましたし、同時行っている味・旅・宿キャンペーンなど商業主義に走った企画など、全体から漂ってくる「俗物」な感じそのものが民営化を主張しているようで、何というか「変わったんだな」と安心しました。
 しかも今年(来年頭)が初年度と言うことで、日本郵政の門出をはかると言う意味でも失敗できないと言うことなのでしょうが・・・くれぐれも無茶な経営などで暴走しないよう、競合他社と切磋琢磨してサービスの向上に努めていただきたいものです。