Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

Googleを訴える人・・・その原因は名前?

2007-09-30 15:18:42 | Thinkings
 10年ちょっと前に、ユダヤ陰謀論というものがはやりました。ノストラダムスの大予言みたいな、本気なんだか冗談なんだかよくわからない本から広まった「ネタ」です。
 言っている当人はもしかしたら本気で信じていたのかもしれませんが、不景気も犯罪の増加も、それこそ「郵便ポストが赤いのも」ぜーんぶユダヤの陰謀と言いたげな、少々イカれた本です。

 最近は、私はそっちの関係にはとんと疎いもので、せいぜい「水は何でも知っている」くらいしかヒドイ本は知らないわけですけれど、日々、そういうネタには興味津々なわけです。

 そんなわけで、なんだかGoogleを電波な理由で訴えた変な人がいるみたいです。

グーグルに5777億円の損害賠償を求める変な人 Gizmode

「私、原告ディラン・スティーブン・ジェインの社会保障番号をひっくり返すと、スクランブルのかかったコードになりGoogle®というスペルになります」

<中略>

もちろんテロ対策が不十分なのもグーグルのせい、
彼の自由民権が守られていないのもグーグルのせい。


 ゆんゆんですねえ!

 スクランブルって事は、普通の人が見たってわからないんですよね。彼の頭のデコーダーはどんな変換をしたんでしょうか?

 しかしながら、社会保障番号をひっくり返してデコードって無理矢理な理屈をこねくり回して、さらに全ての不都合はGoogleのせいって・・・しかも手書きだから、本人はGoogleにはあんまり縁が無いみたいですし。

 あ、そうか。
 全てのPCはGoogleにつながっているから、危なくて使えないんですかね!

 ちなみに、日本ではこういう電波ゆんゆんな訴訟事件は表に出にくいらしいですよ。まあ、でてもらっても困りますけれどね。

携帯でフルセグ

2007-09-30 00:43:08 | Technology
 携帯電話についている機能の中で、今もっとも話題性のあるモノと言えば、やはりワンセグでしょう。もっとも、私の携帯はワンセグはついてないですが・・・

 しかしながら、元々移動体向け且つ、通常放送(フルセグ)の余り帯域を利用しているものですので、画質などはあまりよくありません。解像度も320×180が標準と、字幕などの視聴にはギリギリ。フレーム数も秒間15と、品質は正に最低限度です。
 まあ、「見えるから別にいい」と言われれば、それまでなんですけれど。

 しかしながら、やはりそれでは寂しい、と思ってしまったのがシャープでした。

 元々AQUOSケータイなど、ワンセグに力を入れていた同社は、とうとうフルセグを携帯に乗せようと考えたようです。

シャープ、「フルセグ」ケータイ開発へ ITmedia

 地デジ放送受信用チューナーのデバイス(部品)開発を手がけるシャープは、フルセグ受信用チューナーに組み込む集積回路(IC)の開発に着手。今のところ、携帯端末用としては大きすぎるサイズ(縦5センチ、横4センチ、厚さ1.5センチ)の小型化を図ると同時に、消費電力を端末のバッテリーでまかなえるよう研究を進め、厚さ数ミリ程度の切手サイズまで縮小することを目指している。

 この計画を推し進めれば、携帯電話にフルセグを搭載することができ、よりなめらかで、きめ細かいテレビ放送を楽しむことが出来るようになります。また、パナソニックと最近提携したことが話題となりましたけれど、それによって、パナソニックの得意としているカーナビにも搭載できるとしています。正に提携効果と言うヤツですね。

 さて、カーナビはまだしも、フルセグ流すためには携帯の液晶ディスプレイの高解像度化も必要となります。最近はワイドVGAの解像度を持つ携帯も増えてきましたが、主流はまだまだQVGA。このままフルセグを乗せたとしても、せいぜいフレーム数をのばすことで、滑らかさしか活かすことは出来ません。
 フルセグの普及によって、携帯のディスプレイの高解像度化、映像品質向上も同時に見込めるので、より携帯電話の品質の底上げが見込めますね・・・ただ、携帯ディスプレイの画質向上=携帯コンテンツの必然的高解像度化もついて回ることになりそうですから、回線速度やらなにやら、色々と底上げが必要になるかもしれませんね。

 要するに、単なるおまけであったテレビ機能が、だんだんと携帯の目玉に成長していき、最終的にはテレビ機能に引っ張られるように、携帯業界全体がマッシュアップせざる終えなくなる、なんておもしろい状況が実際に起きるかもしれないわけです。
 3年後と言うと、3Gの”次”も見えてくる頃でしょうから、携帯がどういう位置づけになっているか、それも含めて見守っていきましょう。