<車重が重いぶん特殊です?!>
雪も融け、健康診断結果も良好、外付け無線LANもテザリング開通と、何故か気分の良いこの頃です。
(#^.^#)
こんな良い気分を皆様にも、お裾分けしたく思うのです。
現在は冬タイヤ装着の方が多数お見えと思います。
1年中 夏タイヤで過ごすkenyは安心なのですが。。。。
タイヤ交換、ホイール脱着後は、”ホイール締付トルクのダブルチッエック”をお勧めします。
【理由】
キャンカーは車重が重く(約3トン)、ホイール締付トルクのみでは、ホイールがハブ面にジャストフィトしない場合がある。
ホイールとハブ面の合わせが不足しますと、早期にホイールナット(以下 ナット)の締付トルクが低下する。
【ホイール取付時の整備ポイント】
1、ホイールのハブ面接触部の錆、異物をワイヤーブラシ等で除去する。
写真は新品アルミホイールですが、時に赤丸部には錆等が無い状況にします。
2、ハブ面の赤錆、異物をワイヤーブラシ等で除去する。
写真では赤丸部に赤錆の溜まりが見られますが、この様な異物は完全に取り除きます。
また余談ですが、赤錆が気に成るとして、黒ペイント塗布等は行わない事です。
ハブとホイールは基本的にメタルタッチ(金属同士)です。
黒ペイントは異物ですし、座屈(へこむの意)しトルクダウンします。
この作業を確実にやりますと、”ガツン”としたトルク感を感じ取る事が出来ます。
3、ハブボルト、ナットネジ部、ホイールナット座面にオイル分、異物の付着が無い事を確認する。
ハブボルトにオイルは塗布しない事。
(大型トラックではオイル塗布する場合も有りますが、キャンカークラスは緩み防止の為、塗布厳禁です。)
【ナット締付時のポイント】
1、ホイールセンターとハブセンターを合わせる。
純正ホイールですとカムロードの場合、ハブ径 106mm
ホイールハブ穴径 106.1mm(通常 106mmと表記されています)
汎用アルミホイールでハブ穴径 108mm 110mm品を装着の方にはハブリング取付をお勧めします。
小生はハブ穴 108mm汎用アルミホイールですが、板厚1mm弱のセンターホイールキャップ装着で対応しています。
2、ナットは必ず、手で仮付けを行う。
ホイールとハブのセンターがズレ無いよう、対角線上にナットを取付、タイヤが空転しない範囲でレンチで仮締付けを行う。
仮締付け後、タイヤが軽く接地する程度にジャッキを降ろし、レンチで更に軽く締付ける。
トルクで言いますと、2~3kgm程度でしょうか。
ネライはホイールとハブのジャストフィットです。
3、ジャッキを完全に降ろし、規定トルクでナットを対角線上に順次締付ける。
小生の場合は長年の経験で、手感レンチを使用しています。
(*_*;
締付トルクを口頭、文章で表現は難しいから、定量化しますと規定トルクで締め付けて下さいと成ります。
【規定トルクで締付後のダブルチッエック】
ナットを規定トルクで締付後は、2~3Km走行し、再度規定トルクで締付ける。
この作業がダブルチッエックです。
この内容は経験則から来るのですが、案外重要なのです。
走行後に再度規定トルクを掛けますと、2~3本は角度で約2~5度(ナット1回転を360度とする)程度、増し締め出来ます。
これが、ホイールのフィティング結果、緩んだ(軸力低下)領域に成ります。
*締付トルクは専門用語で言いますと、ハブボルトの軸力を確保する事に成ります。
<以下 赤文字修正しました 1/29>
軸力とは、ナット締付によりハブボルトに発生します、ハブボルト材質固有の引張応力とハブボルト断面積の積で表わされる引張強度の事です。
この引張強度が出ますと、締結(ていけつ 締付結合)が確実に行われた事に成ります。
車重の重いキャンカーの場合、ナット締付規定トルクでは、ホイールがハブ面にジャストフィットせず、見掛のトルクが出る場合が有ります。
例えデーラーでホイール交換された場合でも、ダブルチッエックは御自身で実施される事をお勧めします。
デーラーで走行し、ダブルチッエックまではやってくれません。
車両の運行前点検義務は運転者に有りますからね。
まぁ~ダブルチッエックの上、更に500Kmも走行し再確認、トリプルチェックまでされるとナット、ハブボルト関連の不具合はまず発生しない事でしょう。
但し、過積載の無い事、事故等は除きますが。。。。
キャンカーは一般乗用車に比較し、重量が2~3倍は有りますから、それに応じた取扱が必要と成ります。
この辺りも楽しんで出来ますと、キャンカー冥利???
かも知れませんね。