こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

「感謝」と「ポジティブシンキング」

2018年02月27日 | 日々思うこと、考えること

NHKで平昌オリンピックの総括をしてい。その時の解説員が挙げたキーワードが「感謝」と「ポジティブシンキング」。メダリストが揃ってこのような言葉を口にしていたという。これまで支えてくれた家族や指導者、そういったもろもろの人たちに囲まれ、育まれてきたということをオリンピックの大舞台に立って初めて実感し、それを重圧としないで力に変えてメダルを勝ち取った。

選手のほとんどは、小さい頃、少なくとも小学生ぐらいからその競技に関わって育てられてきた。親御さんたちの苦労は推して知るべしだ。私の知り合いにも、ある競技で一家総出でお子さんを応援していた方がおられた。練習環境を求めて引っ越して行くことまであると聞かされ、ずいぶん大変なものだと思った。金額の多寡にかかわらず、子供のスポーツ教育には莫大な時間とお金がかかる。その労を厭わず応援するというのはたとえ親といえども大変なことだ。多分、そういった家族の苦労を理解しないでいたような選手は、最後の最後で日本代表になれず、もちろんメダルにも縁がなかったのだろう。コーチなどの指導者への感謝も同じ。ただの教え好きと、教える能力の高い人、というのは違う。多くの素晴らしい才能が、無能なコーチによって潰されてきたことだろうけど、そこで素晴らしいコーチに巡り会えて、才能を花開かせた選手が頂点に立つことができた。そこでも、そのコーチとめぐり合うことができた自分が恵まれているということを最後に自覚することが勝利のためには大切だった。

だからこそメダリストたちはそれらの人への感謝の気持ちを、ポジティブシンキングに変えていくことができたのだろう。破れた選手の中には自分のことしか言わなかった選手もいた。そういう選手を見ていると一体何様?という気にもなる。これまで海外のテニスやボクシングのチャンピオンが、インタビューで家族への、指導者への、自分を支えてくれたチーム全体への感謝を口にするのをよく聞いてきたが、日本にもやっとそういうことを口にすることができる選手が育ってきたということだろう。この先も、幾多のアスリートが生まれてくるだろうけど、こういう考え方ができる人でなくては勝ち抜いていけないということだ。

オリンピックの放送をぼんやりと見ていると、こういうことに気がつくことはあまりない。一生懸命、人生をかけて戦っている若者の姿から、自分の生き方を考える機会にしたい。なんで、私は今こうしていられるのか。当たり前のことだけど、私は周りのみんなに感謝して生きているか。

 

自分だけの力だと思ったら大間違い

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