こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

旧優生保護法「違憲」判決報道にふれて

2024年07月04日 | 日本のこと、世界のこと
朝から暑い。
風邪からの回復度合いは70%前後といったところ。
仕事をまともにするにはほぼ十分だが最高のパフォーマンスを発揮するにはあと、10%ぐらいの上乗せが必要だ。
それは今日の大谷翔平のホームランにお願いしよう。

昨日、旧優生保護法のもとで不妊手術を強制されたことが憲法違反であったとする判決が、最高裁大法廷で下された。
憲法13条と憲法14条第一項に反するとのことで、おりしもNHKの連続テレビドラマ”虎に翼”で法律家がヒロインとなっていることもあり、私も判決文の要旨に目を通した。

風邪で理解力の衰えている私の脳で理解するには少々難しい内容だったが、概ね納得できるものだった。
優生思想というものはそもそも法のもとでの平等に反するものであって、肯定されてはいけない。
そもそも何を持って”優生”というかなど誰にも決めることはできないのだから、憲法にそう謳ってあるからにはそれに反することをしてはいけない。

人間、というか生物は生まれつき不平等な状態に置かれている。
何が良いか何が悪いかもわからないで生まれてきているし、悪性腫瘍の起こりやすい遺伝子を持って生まれてきた人すらいる。
そのあたりのことを考えると優生思想などというものはあってはならないことで、それぞれの人がそれぞれの自己決定権を持つべきだ。

今の高度に文明化、機械化された社会が優れているわけではないし、それらにアジャストして生きることのできる人が優れた人ではない。
人類が進んできた道の到達点にしか過ぎない今の世に生きる私たちは、時々立ち止まって検証する必要がある。
それが今回の判決である様な気がする。
で、私はなにをすべきか考える

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