ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『シークレット・スーパースター』

2019-08-12 01:01:08 | 洋画
アーミル・カーンの新作ということで内容もよくわからずに鑑賞を決意。
新宿で観たのだが、物凄い人で驚いた。映画離れ何てどこの世界の話だよと言いたくなる。私が観た回も満員であった。

ストレート、力強いのがインド映画の良いところだが、さすがにちょっとこの映画はクサすぎる。野暮とは思いつつも動画を投稿した直後に再生回数伸びて有名ミュージシャンから声がかかるなんて都合良すぎ。ラストの授賞式も茶番過ぎて観ていてちょっと恥ずかしくなる。
また、文化の違いがあるとはいえ、あの母娘の考え行動に賛同できない部分が多々あって物語に入り込めない。もうちょっと考え深く行動できないものかね。

とはいえ無限のつながりを持つネットの世界と家、父親に縛られる少女の対比は現代のインドならではで面白い組み合わせであった。あと、カーンのキレッキレのキャラクターは最高すぎる。


『ゾンビ』

2019-08-04 23:44:03 | 洋画
自分の中の「実はまだ観たことがない名作リスト」に長らくあったゾンビを遂に観ることができた。これで私もゾンビ童貞を卒業だ。ちなみにリメイクの方は観たことがあったよ。ちなみにベージョンがいくつかあるようだが、私が観たのはダリオ・アルジェント監修版。音楽がゴブリン丸出しでノリノリだ。

さすがに名作だけあって面白いし展開がスピーディーで観ていて気持ちいい。そして予想がにアクションが多めなのも嬉しい気遣いだ。
ショッピングセンターという日常の場所に大量発生したゾンビと惨劇。なんでこんな組み合わせ思いついちゃうのかなロメロ先生は。ゾンビどもをぶっ殺すのももちろん面白いのだが、誰もが憧れるショッピングセンターの占拠というのみ観ていてワクワクする。
途中人間VS人間の展開になって「えっそっち行っちゃうの」とも思ったが、これはこれで面白い。この戦いの最中で頭に鉈刺さるゾンビさんいるけど、このゾンビさん一部で凄い人気者なんだってね。

未だにゾンビの名を騙ったゴミゾンビ映画が大量に作られているが、これが原点にして到達点だと思う。


『ロボット』(完全版)

2019-08-04 09:01:13 | 洋画
これ公開当時結構話題になったんだよね。ずっと観たいと思っていたんだ。

煽りにあるようにワケわからんが面白い映画であった。多分細かいことを考えずに映画の面白くなる要素を全部突っ込んだんだと思う。ロボットと人間の恋も、ロボットと感情も、ロボットの反乱も手垢まみれの題材だ。上映時間は180分近くあるが、余白部分というのが少ない常に突っ切っている映画だ。
ラストの戦いはあまりにバカバカしいが、逆にそのセンスはほめたたえるしかない。
もうこれは観ればわかるとしか言いようがない作品だ。

観終わってから知ったが、近々2作目が公開されるんだってね。こりゃ観に行かなきゃだな。

「早稲田松竹クラシックスvol.152/アメリカ、時代が変わるとき ~1978年生まれの映画たち~」

2019-08-04 08:27:35 | 洋画
『ディア・ハンター』と『ラスト・ワルツ』とは異色の組み合わせだ。一応1978年制作の同級生映画だが、ファン層が被るとは思えないな。まあ、最近リマスターリバイバルされて両方観たかった私にはありがたい組み合わせではあるが。

余談だが、早稲田松竹で映画館オリジナルの傘を販売している。いいデザインだったので今度来た時には買っちゃおうかな。

『ディア・ハンター』
同然ながら高校生の時には観たことあったが、どんな話だったかはほとんど記憶にはないが、それほど面白い映画だとは思わなかったな。最後のロシアンルーレットのシーンだけは記憶の片隅にこびりついてはいたが…・。

誰もが序盤の結婚式のシーンが長いと思うことだろう。実際に長いし、戦争を描いている作品なのに戦場シーンは短い。でも、あらためて鑑賞するとあれは必要なシーンなんだろうな。あの結婚式のシーンがあることで、日常で非日常である戦場シーンの境が非常にくっきりする。
また、戦場場面への切り替えもうまいなと思った。直前までバカ騒ぎしていたのに、ピアノの演奏とともに急に場面が戦場に移ってしまう。唐突なはずなのに非常に自然だ。

要のロシアンルーレットのシーンだが、現実にあのような出来事はなかったんだってね。ベトナム人が非常に残虐なように思えて熱い風評被害なことだろう。う~ん、そう言われると無理やり感のある展開のように思えてくるが、この映画が素晴らしいことには変わらない。ウォーケンが運でしかないロシアンルーレットで勝ち続けるのだって気にはならないぞ…。

若い頃に観て良さがわからなかった映画を楽しめるようになれるっていうのは大人になれたようで嬉しいな。
メインテーマの「Cavatina」も素晴らしい旋律だが、使用はもうちょっとここぞという場面に絞ってほしかったな。


『ラスト・ワルツ』
ザ・バンドは演奏はものすごく好きだが、曲の方はそれほどというのが私の評価だ。このラスト・ワルツも動画サイトでつまみ食い的に観たことはあるが、通しで観るのはこれが初めてだ。

元々好きな曲と言うのもあるが、「Stage Fright」はいい演奏だ。リック・ダンコの演奏もいいがルックスもイケメンだ。

クラプトンの演奏中にストラップが切れてロビー・ロバートソンが瞬時につなぐシーンは凄く好きだ。好きだが、あまりにもできすぎ。カメラワークもばっちしだし、仕込んでたんじゃないかと疑ってしまう。

ディランは当初一曲で終わるはずだったそうだが、受けがよかったから急遽二曲やったんだってね。自身の30周年コンサートですらやる気なかったのに、随分とご機嫌だったな。

ラストの「Theme from the Last Waltz」は初めて聴く曲だが、すごく好きなインストだ。こういう風に終わるコンサートっていいな。

しかし、バンドのメンバー…というかバンド自体がマルチプレイヤーだな。ドラムがマンドリン、ピアノがドラム、ベースがバイオリン、キーボードがサックスを演奏するバンドって一体何だよと思ってしまうが、これこそが「ザ・バンド」なんだな。
バンドの良さを再発見できるライブ映画であった。