ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『シン・ウルトラマン』

2022-05-22 20:57:43 | 洋画
公開延期を乗り越えてようやく観賞することができた。てっきり庵野さんが監督なのかと思ったら、樋口さんが監督なんだね。

ダイジェストを除くと出てくる怪獣(禍威獣)、宇宙人(外星人)はネロンガ、ガボラ、ザラブ、メフィラス、ゼットン。
てっきり一本筋のあるストーリーが展開されるのかと思ったら、それぞれテレビシリーズの内容をリメイクしたようなエピソードが続く。それでもやっぱり現代的にアレンジされている。異星人と政治家の外交のやりとりは今作ならではだと思う。

しかし、原作ファンを喜ばせるオタク的な要素もある。にせウルトラマンに化けたザラブ星人にチョップした時に痛がるのはファンならニヤッとしてしまう。ウルトラマンとメフィラスが人間形態ながら居酒屋で酒を一緒に飲むのは、一種のメトロンのオマージュか。
また、ゼットンを操るのをゾーフィというのは、なんかの雑誌の設定を借りたのだろうか。

純粋な怪獣バトル、SF、ダークファンタジーがバランスよく練り込まれた非常に見応えのある作品であった。設定を借りただけでなくオリジナルティも楽しめる稀有な作品だ。
これを言ってしまえばキリはないが、ピグモンやシーボーズといった敵対しない怪獣が出てきたらどうだろうという興味もあった。

ゼットンのデザインやメフィラスとのバトルだったりと、ところどころエヴァ感を隠しきれない部分があって笑った。

『野生の思考』とか絶対読まんと思っていたが、ちょっと読みたくなる。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿