『のぼうの城』

公開当時震災の影響で公開延期になって話題になったな。水攻めシーンが津波を連想させるからとからしいけど、そんなの気にしなくてもいいだろうと思うのは私が子供だからかな。大人には大人の事情があるのだろうな。

正直期待していなかったからパソコンしながらの「ながら観」（いつものことだけど）をしていたけど思わず手を止めて画面を見入ってしまった。水攻めシーンもすごかったけど登場人物のキャラクターも良かったな。上地が好演だった話題にもなったけど確かに良かった。普段あんな馬鹿キャラやっているのが実にもったいなく思えた。
面白いシーンはたくさんあるけど、この手の映画はどこまで史実に沿っているのか気になる。良かったシーンが創作だとがっかりするんだよな。船を浮かべて踊るシーンがあったけど、あのシーンが創作だったらかなりがっかりだ。
あとセリフがちょこちょこ聞き取りづらいのが気になった。

歴史に詳しくなくて忍城とは初めて知ったけど、ちょっと気になる。行ってみたいなけどかなり微妙な位置だな～。

『ウソツキは結婚のはじまり』

先日、今作同様アダム・サンドラー主演のラブコメ『50回目のファースト・キス』を観たけど似たような話。似ているといってもストーリーがという話でなく雰囲気が。というか大量生産の典型的ラブコメで開始数分で最後の展開まで予測できる期待を全く裏切らない素晴らしい作品。
感想らしい感想は特になくニコール・キッドマン久しぶりに観たけど老けたなと思ったくらい。

『氷点』 三浦綾子

三浦綾子という名前だけは知っていたけど恥ずかしながら作品については全く知らず、この作品も最近になって名作だと知って手を出した。

予備知識は全くなかったから最初ミステリーかと思ったけど、すぐに展開が変わっていった。
名作なのは分かるし、つまらなくはないけど、結構きつかった。なんかドロドロしているし、登場人物がみんな罪を背負いすぎ。その「罪」ってやつも、なんだか切なく、やるせないものだから読んでて苦しくなる。読者目線だと「そりゃないだろ」って思いたくなるところがたくさんあるけど、当事者となるとやっぱり違うものなのかな。

本は図書館で借りた汚い本だったけど2箇所に傍線が引かれていて気になった。
汗と涙は人のために流しなさい
と
泣かせようとする人の前で泣いては負けになります。その時にこそ、にっこり笑って生きて行けるだけの元気を持ちたいと思います。
きっとこの部分が手に取った人の琴線に触れたのだろうけど図書館の本に書きこんじゃいかんわな。