ウルトラマンの監督の実相寺監督の自伝的ドラマ。先日放送していて、今観終わったところ。
てっきり新作かと思ってたので「すげー昭和の雰囲気出てるな~」と思ったら故小林昭二氏出てるシーンを見て、再放送だと気付いた。
実相寺監督はウルトラマンしか見ていないけど、他の監督とは明らかに違い映像を見ただけで監督の作品だなと分かる時もある。メトロン星人のちゃぶ台やスカイドンのスプーンなどウルトラマンをよく知らない人でも知っているシーンだと思う。ジャミラの真似は誰でも一度はしたことがあると思ったが、先日同級生に披露したら「何それ知らない」と言われてしまった。
演出部分もあって事実と異なるところもあるだろうけれど、実相寺監督は天才肌という感じであんなに苦労するような人だとは思わなかった。むしろ演出に凝りすぎるあまりに周囲に理解を得られず苦労している。スプーンであんなに文句が出るのに後年ティガの「花」やマックスの「胡蝶の夢」が撮れるようなるとは円谷がすごいのか、監督がすごいのか。
ウルトラマンは本編がおもしろいのはもちろんだがメイキングも面白い。大人たちが色々知恵を絞りながら試行錯誤しているその姿は本当にプロなんだなと感じる。今回のドラマは制作の裏側というか、そういう作る側の熱意や苦労をしっかり描かれていて良かった。特撮に興味ない人もそういう裏側を知っていただけると特撮への印象が変わると思う。『エヴァQ』と同時上映されていた『巨神兵東京へ現る』のメイキングは観ていてすごい感激した。
これさえあればいつでもジャミラになれる。