
絵は「心」を形にしたものです。
ガキのように絵を描くことが大好きな私も、東北関東大震災以降、悲しみと怒りで「心」が乱れたようで、絵を描こうと思っても描けない日々が続きました。
そして久々に描き上げたのが上の絵「サクラと菜の花」で、大震災での多くの被害者や悲しんでいる多くの方に、少しでも和んでいただくことを願ったからこそ描けたのかもしれません。
今回の絵は「心」が平静でなければ絵が描けないことを、しみじみ考えさせられた一枚となりました。
絵は何を描くのでしょうか?
私は「自分自身を描く」ことだと思っています。
たとえば上の絵を見た目には「田舎の小さな駅の風景」を描いているのですが、それは私の「心の中」を的確に表現する手段として「田舎の小さな駅の風景」がもっとも相応しいと思ったからこそ、あえてその風景を選んだのです。
つまり「私の心」が根底にあり、「田舎の小さな駅の風景」が「私の心」という目的の的確な表現手段となったわけです。
私はこれまでおびただしい数の絵を描いてきました。
そこで失敗を繰り返しながら徹底的に学んだことは、絵は「心」を表現することであり、「心」から離れて描いた絵は必ず失敗に終わることでした。つまり・・・
絵は描きたいものを描きたいように、
「心」のおもむくままに描けばいいのです。
それは自分を発見することであり、自分の心を鍛えることでもあるのです。
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