ノー天気画家の本音生活 

これが私の生き方などとヤセ我慢するよりも、今日の風に流されましょう!

あなたは「自然と対峙する」派ですか?「社会と対峙する」派ですか?

2010-01-03 16:28:05 | 犬たち
わが家から東京まで電車で1時間・バス15分の距離なのですが、最近とみに東京に出ることが面倒になり、たまに東京に行っても、用事が終わると逃げるように帰宅するようになりました。
「面倒」と書きましたが、「居心地の悪さ」や「場違いな気持」と書いたほうが正しいかもしれません。
山や海などの自然が身近にないと落ち着かなくなったのは、私の本性が田舎者といいますか「自然と対峙する」ことに居心地のよさを見出す性分なのだと、しみじみ思っています。

心地よい居場所は「自然と対峙する」場所か「社会と対峙する」場所かに人により分かれるようです。

ビジネスマン時代の私の仕事場は、東京のど真ん中の銀座とその周辺で、その華やかな場所で40年近く働きました。
仕事も広告業でしたから、言ってみれば今をときめく情報産業というわけで、めまぐるしくいろいろな人と会い、まさに都会人そのものの40年で、明らかにこの年代は「社会と対峙する」ことで過ごしました。

私の半生をたどれば、生まれ育ったのは石川県の白山を見上げる片田舎で、町(旧松任町)までは4キロという見渡す限りの田んぼの中でした。いやおうなく「自然と対峙する」生活を送ったことになります。
田舎に住む若者の共通の強い願いは、こんな田舎に早くおさらばして、都会での生活をしたいということで、その筋書き通り東京での都会生活となった私ですが、リタイアして画家の道を歩んだときから、自然志向に変貌したようです。
絵を描くことは自己を正直に見つめる作業でもあります。
絵に没頭するうち「社会と対峙する」都会人という化けの皮はいとも簡単にはがれ、自己の本性である「自然と対峙する」本性が出てきたのでしょうね。

話が代わって、お付き合いしているIさん夫婦は70歳にもなりますが、最近郊外の一戸建てから都心の高層マンションに引っ越ししたとのことです。
2人は都心暮らしが気にいっており、年をとるほど静かな場所よりも賑やかなところでいろいろな人や事柄と出会うことのほうが断然楽しいのだ!と言っていました。

つまりIさん夫婦は「社会と対峙する」ことに居心地のよさを感じるのに対し、私は「自然と対峙する」ことで自分らしさを発揮することになるようです。

人はみなそれぞれの居心地のよい場所があるようです。

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