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今回は“才能”について考えてみようと思います。
“天才は1%のひらめきと、99%の汗”
これは発明王トーマス・エジソンの言葉ですが、数々の発明をしたその秘訣を述べたものと思いますが、凡人である私は もがくだけですが、そのもがきの中で常日頃から考えてきた私の考える“才能”と、エジソンのそれとは言葉こそ違えほとんど同じであることに気づきました。
能力向上の大鉄則は、たた漫然と練習するのではなく、目標を設定しその目標達成のために努力することに尽きるわけですが、それをエジソンの言葉に当てはめてみると、 目標設定の方法を“ひらめき”といい、努力を“汗”と言う言葉で表現したことになります。
その才能開花の方式は発明だけにとどまらず、政治から経済・芸術・スポーツにまでのすべてに共通するものと思っています。
ただエジソンの時代から100年以上経ち、私は現代の社会になじむ言葉として、目標設定を“ひらめきの能力”、努力を“夢中になる能力”とし、
才能の開花=ひらめきの能力+夢中になる能力 という黄金の方程式こそ、才能の秘訣だと確信するに至りました。
ひらめきの能力
ひらめきとは成功へのイメージであり、未来の予測であり、目標となるものの明確化です。
世界的大企業のCEOはこんなことを言っていました。
“欧米の経営者は膨大なデータや資料を分析して、経営戦略を構築するのですが、日本の優れた経営者は資料やデータに頼らず、直感的にカンを働かせることに優れており、その発想は実に鋭く当を得ており、データや資料の積み重ねからの判断を大きく超えているのだ”と。
たとえばエジソンはあるとき“光”を発明することを思い付き、その突飛な目標設定を追及して“電球”が誕生しました。
そのようにひらめきは知識や学問を超えたイマジネーションであり、その能力を向上させるには、データや資料にたよらないこと、そして何よりも訓練により自身から湧き上がるひらめきを引き出し、そして磨くことにあるようです。
夢中になる能力
イチロー選手は練習があってこそ華々しい活躍ができたわけですが、辛くて苦しい練習をしたことという認識は皆無とのことです。
なぜならイチローは野球が大好きで、夢中になっているからこそ、どんなハードトレーニングでも楽しくてしょうがなく、むしろ練習し過ぎを注意しているとのことです。
努力や忍耐など苦痛を伴うことは長続きせず、いつかは心は目標となるものから離れてしまいます。
それより楽しく夢中になるほうが能力が向上し、向上すればより夢中になるとしうように好循環が生まれます。
それにもうひとつ、才能の芽は夢中の中に存在しており、自己の才能発掘の道しるべとなるのです。
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私は絵を描く全行程の中で、描く前の行程こそ絵の良しあしを決定づけるものとして、最も長い時間とエネルギーを要します。
それは完成した絵をイメージしながら、ひらめきで魅力となるものを探す時でもあります。
そして「そうだ!このように描こう!」という魅力的な絵となるアイディアが浮かんだ段階=それはひらめきといいますか目標設定が明確化された段階で、そこではじめて筆をにぎることができるのです。
しかし現実はそんなに甘くなく、出来上がった絵は事前にイメージした絵とならないことが多いのです。
たとえば上の絵ではアンニュイ(けだるい感じ)な雰囲気を出すことをひらめき、リアリティを避けるためにブルーのボカシを入れたのですが、その効果は失敗とはいいきれないのですが当初のひらめきとはちょっと違い、リアリティな漁村風景となったようで、どこに問題があったのか検討中です。
しかし事前にしっかりイメージしたからこそ、イメージの絵と現実の絵と比較することで、その原因を探ることができることにつながり、それが進歩の糧となるのです。
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