goo

ヒョウモン4種

2009年07月13日 | 2009年のブログ
久しぶりの晴れの予報が出ていた土曜日は、思い切って浅間山に近い高原に出かけてみました。
しかし現地に着いてみるとどんよりとした曇り空で、半袖では肌寒いほど。
まあ、そのうち晴れてくるんだろうと気楽に構えていましたが、結局この日は2・3度薄日が差しただけでした。
蝶の活性は低かったですが、少しは夏らしい蝶も出て来てくれましたから、少しずつアップいたします。
きょうは夏の高原を代表する蝶、ヒョウモン蝶の仲間です。


(菖蒲咲く草原 2009/7/11 浅間山麓 α300/TAMRON SPAF17-50)
今回蝶を探した草原です、今はノハナショウブやカラマツソウが咲き、オカトラノオやクサレダマが咲き始めたところでした。


(ヒョウモンチョウ 2009/7/11 浅間山麓 α300/TAMRON SPAF90)
浅間山や榛名山などの火山の裾野の草原に多い、やや小型のヒョウモンです。
良く似たコヒョウモンは山地の渓流沿いなどで見られます。


(ウラギンヒョウモン♂ 2009/7/11 浅間山麓 α300/TAMRON SPAF90)
高原のヒョウモンの代表選手、ウラギンヒョウモンです。
次種のギンボシヒョウモンとそっくりなので、撮影時にはなるべく裏面を確認しています。
♂同士の場合は前翅表翅脈の性標でも区別出来、ウラギンは下から2本目と3本目にやや太い性標が現れます。
一方ギンボシの場合は下から1本目2本目3本目の3本に細い性標を持ちます。


(ギンボシヒョウモン♂ 2009/7/11 浅間山麓 α300/TAMRON SPAF90)
こちらがギンボシヒョウモンの♂、上の写真とそっくりですね。
裏面は明確に違うのですが表での区別はなかなか難しいです。
細い3本の性標が見えますね、あとは地色に赤みが少ないこと、前後翅とも付け根近くが緑褐色になること、
後翅中室外端の斑紋が、ウラギンは「く」の字型でギンボシは点になる、などで区別します。
棲息する標高はギンボシの方がやや高くて1000mから2000m付近が中心。
ウラギンは平地に近い低山地でも見かけますが、1000m~1500mあたりでは両方見られます。


(ミドリヒョウモン♂ 2009/7/11 浅間山麓 α300/TAMRON SPAF90)
この大きくてスマートなヒョウモンはミドリヒョウモン、こうして並べてみるとやはり役者が一枚上の感じがしますね。
♂はヒョウモンの中でも一番色が鮮やかで、緑の中にいると殆どオレンジ色に見えます。
ところでミドリヒョウモン♂の性標はご覧のように極太のものが4本!、これまた一歩リードでしょうか。

注)性標:何種かの蝶の♂に見られる特徴で、大型ヒョウモン類の場合は前翅を横切る翅脈上に沿って黒い毛状の帯となって現れます。
他にカラスシジミ類、カラスアゲハ類、小型セセリ類、マダラチョウ類、ジャノメチョウ類、などで見られますが、現れる形は様々なものがあります。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ウラギンスジヒョウモンが撮りたいのですが、最近なかなかお目にかかりません。
房総にも少しはいるんですが・・・。
goo | コメント ( 16 ) | トラックバック ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする