KAZのおさんぽ

移り行く季節の中で美しい表情を見せる花や虫たち
みんなに会いにきょうもおさんぽです

アサマシジミ

2009年07月21日 | 2009年のブログ
関東甲信の梅雨明けの翌日、長野までアサマシジミを見に行ってきました。
アサマシジミは6月から7月にかけて高原に姿を現すやや大きめの青いシジミチョウ。
昔はあちこちの高原で姿を見かけたものですが、近年はすっかり姿が見られなくなり珍しい蝶になってしまいました。
もう梅雨も明けて時期も終盤ですから、今回は少し標高の高い産地を訪れてみました。


(アサマシジミの棲む山上草原 2009/7/15 長野県 α300/TAMRON SPAF17-50)
昔は浅間山や八ヶ岳周辺では道端や線路沿いの草地でも見られた蝶でした。
開発、乱獲、温暖化、原因は分りませんが最近はこんな山上草原まで来ないとなかなか見られなくなりました。


(アサマシジミ♂ 2009/7/15 長野県 α300/TAMRON SPAF90)
シジミチョウの多くは薄紫色っぽい青ですが、アサマシジミはやや銀色を帯びたような渋いブルーをしています。


(アサマシジミ♂ 2009/7/15 長野県 α300/TAMRON SPAF90)
多くの産地は写真の様な青鱗の発達の弱い個体が殆どですが、高冷地や北海道などでは青鱗がよく発達します。


(アサマシジミ♂ 2009/7/15 長野県 α300/TAMRON SPAF90)
本州では標高1000mから1500mあたりに産地が多く、ナンテンハギの自生する草地に発生します。


(アサマシジミ♂ 2009/7/15 長野県 α300/TAMRON SPAF90)
裏面はヒメシジミに似ていますが上から5番目の紋が横に大きくなる傾向があります。
もっともヒメシジミよりは一回り大きくて色も違いますから慣れればすぐ分りますが。


(アサマシジミ♂ 2009/7/15 長野県 α300/TAMRON SPAF90)
ここは標高が少し高いので、まだ♀は発生前のようでした。
写真は♂ですが、裏面はヒメシジミより少し褐色を帯びるようですね。

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絶滅の恐れのある種ですから、撮影地の詳細は省かさせていただきました。