My Song My Foolish Heart

4月に12年の単身赴任が終わりました!、山が好き、キースジャレットが好き、街道歩きが好き、2012年中山道を完歩しました

豊饒の海第二部 奔馬

2014-06-27 23:25:42 | 読んだ本

三島由紀夫を読んでます・・・

学生時代に途中でやめた豊饒の海を読んでます。

壮大なスケールで人間の転生を描いてる作品です。

第二部のストーリーは

本多繁邦は38才、控訴院判事になった。

目の前に以前松枝清顕つきの書生だった飯沼の息子の勲が現れる・・・

彼は松枝清顕の生まれ変わりである。

彼の信じる書 神風連史話(明治5年の熊本での神国を叫んだクーデター)

彼は昭和の神風連をめざし、今の腐敗した政治 財界 疲弊した社会を革新

するために蹶起する計画を同志と組むが・・

それは密告によりあえなくつぶれる

彼のめざした青春の情熱をみなぎらせたのは幻にすぎないのか・・・・

一貫して読んでいて神の国 皇国史観がいっぱいにつまってる物語でした。

蹶起して自分も腹を裂いて死を望む

三島由紀夫 最後の作品になった豊饒の海 第二部には

彼が蹶起したての会を設立し、防衛庁市ヶ谷の総監室で自決した

というのも、この作品が自らの生きざまとオーバーラップさせる

予知の作品だったのかと思いながら読みました。

自分の考えとは180度違うのですかそれはそれでよかったのかと

読んでて背筋が伸びるような感じでした。
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