神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

黒鍬谷

2014-10-08 06:50:07 | 城西の堀川3

 浄土寺境内の北縁を流れていた下水を追って、西に向かいます。浄土寺から先の谷筋は明らかですが、底を縦断する道路が断片的なため、左右の道を行ったり来たりしながらのウォーク&ウォッチとなります。谷筋の底には、側溝跡を思わせる個所もありますが、これも断片的なため、いつもの青点線は書き込んでいません。ところで、この谷筋は黒鍬谷と呼ばれていました。「右町(新町三丁目)前組屋舗ヲ一円ニ黒鍬谷と唱申候右者同御組屋舗有之候ニ付唱来候と奉存候」(「御府内備考」) 黒鍬(くろくわ)というのは陣地構築などを担う工兵のことで、その大縄地(公務員住宅)があったことからのネーミングです。谷筋を造成し〇〇大縄地とするパターンは、これまでもたびたび遭遇してきました。

 

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    ・ 昭文社の地図ソフト"Super Mapple Digital"で作成、縮尺は1/6000です。青点線が実地調査及び当時の地図、空中写真などで確認できる水路跡で、そのポイントを地図に記入した番号順にウォーク&ウォッチしてみました。(一部推定によっているところもあります。)  

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    ・ 「参謀本部陸軍部測量局の1/5000実測図(明治17年測量)」  「紙久図や京極堂 古地図CD-ROM」収録の西部の一部で、同社の基準(72dpi)で掲載、上掲地図のグレー枠の部分です。

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    1. 浄土寺境内北縁の延長上にある道路です。右写真は右岸の円通寺通りから写したもので、谷筋は明らかです。 

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    2. 左岸のコロンビア通りからのショットです。日本コロムビアの本社ビルがあったことからの通称ですが、現在は虎ノ門に移転しています。

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    3. 「実測図」の水路の起点です。その先にも谷筋の底の道路はありますが、水路があったかは不明です。