片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

韓国も見習った自治体基幹業務システムのあるべき姿を学ぶ絶好のチャンスです。

2012年07月09日 | Weblog
システムイニシアティブ研究会 第17回研究会(8月例会)のご案内

*講 演:基礎自治体はさながら情報処理工場、そこで働く職員が情報システムで
     主導権を握らなければ、住民のための仕事ができるはずがない

 兵庫県西宮市は昭和36年から自前で基幹業務のシステム化に取り組んできた。
 同じ頃、自前でSEを養成し、自主開発をしていた他の自治体でも、短期間の
 人事異動の影響等もあって、専門知識をもてなくなり、次々とベンダー依存に
 陥っていった例が多々ある。
 しかし、西宮市は特に人材育成に力を入れ、技術を継承し自前開発に固執した。
 それは、本当に市民のためになるシステムは、自分たちで作るしかないという
 強い信念があったからだ。
 その後、阪神淡路大震災が起こった時にも、自前でシステムを構築していた
 職員たちは、庁舎全壊の中、メーカの全面協力を得て、倒壊したホストコンピュータを
 一部復旧させ、わずか十日足らずで、被災者支援のための情報システムを構築した。

 今回は、西宮市の情報システムを、身体を張って支えてきた、
 元西宮市電子自治体推進担当理事(西宮市CIO補佐官)、現西宮市情報センター長兼
 西宮市CIO補佐官で、被災者支援システム全国サポートセンター長も務める
 吉田稔氏に講演していただきます。
 自治体の方もふるってご参加ください。

*講 師:吉田 稔氏(西宮市CIO補佐官兼西宮市情報センター長)
*ファシリテータ:田口 潤 氏 (IT Leaders編集長)

*日 時:8月22日(水) 18:00~20:30(17:30 受付開始)
*場 所:東京21cクラブ
     (千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング10階)
     
*参加費:2000円( ただし、今回例会に初参加の方は無料とさせていただきます。)
     当日、現金でご用意くださいませ。
*スケジュール:
     18:00-19:20 講演
     19:20-20:30 質疑応答、ディスカッション

【お申込みは】
「研究会・イベント案内」のメニューから、「第17回研究会(例会)開催の
お知らせ」のページを開き、フォームにてお申込みください。



もう歳ですから、、、

2012年07月09日 | こころ
ドイツにオペラを見に行くツアーがあるという。
そこに参加するのは、社会での役割をきちんと果たした、ビジネスにおける成功者が多いと見受けられるそうだが、自分の過去はだれも語らず、旅行中オペラの魅力だけをお互いに語っているという。
そんな中の80歳をかなり越えていると思われる女性が、こんな発言をしたという。

「私ももう歳ですから、年に一回ではなく、もっとたくさん来たいのです。」

「毎年は無理かも」という発言かなと思っていたみなさん、ずっこけたそうです。

何かに興味を持って、もっともっと極めたいという気持ちは、年齢には関係ないのでしょうね。


本間峰一氏独立開業のごあいさつ(了解を得て転載)

2012年07月09日 | Weblog
この度みずほ総合研究所株式会社コンサルティング部を退職し、経営コンサルタント
(中小企業診断士)として独立いたしました。みずほ総合研究所在籍中は、多大なるご
支援ご鞭撻を頂きありがとうございました。

「皆様から独立して何をするのか」という質問を受けることがあります。そこで小生
の抱負を皆様にお伝えしたいと考えました。長文メールとなりますので、興味のない
方は読み飛ばしてください。

独立後は主に「スループットバランスマネジメントによる日本企業の収益性改善(*
1)」と「日本の情報システム開発の立て直し」という二つのテーマにチャレンジし
ていきたいと考えています。

第一のテーマは、みずほ総合研究所での経営コンサルティングを通じて育て上げてき
た改善手法をより極めていくための活動です。みずほ総合研究所時代にも大手製造業
者の企業再生など、本手法を通じて多くの企業の収益向上や事業再生をサポートして
きました。何億円、何十億円という単位の利益創出を実現したケースもあり、関係者
の皆様から改善が進んだことに対して大変に感謝されてもきました。

しかしながら、どの企業も最初からすんなりとコンサルティングをさせてもらえたわ
けではありません。コンサルティング費用を提示した段階では、本当に利益改善でき
るのかといった形で効果を疑問視されることの方が多かったです。しかも、収益改善
を必要としている企業はそもそもコンサルティング費用を捻出することも難しいとい
うジレンマもありました。

このままでは困っている企業を助けることができない。また、金融円滑化法の期限切
れ問題などで苦境に陥る企業が今後増えてくる可能性もある。そこでみずほ総合研究
所ではできなかった成功報酬制による収益改善コンサルティングにチャレンジしてみ
たいと考えるようになりました。成功報酬制ですのでコンサル費用は成果に応じてと
いうことになります。当然成果が上がらずに報酬をもらえないケースもありえます。
しかし、それでもチャレンジしてみようと思っています。

ただし、いくら成功報酬制でいいとはいっても、みずほ総合研究所というブランドを
失った身ですので、すぐにコンサルティングの仕事が飛び込んでくるような甘いこと
はありえません。皆様の身近に赤字を抱えて困っていたり、思ったようには収益が上
がらずに困っている企業がありましたら一緒にご支援させていただければと存じま
す。また、講演や執筆、勉強会といった話にも積極的に対応させていただきますの
で、よろしくお願いいたします。

もう一つのテーマは、みずほ総合研究所に入社する前の仕事である情報システム業界
の再生に関する話です。小生がシステム開発の世界から離れている間に、日本のシス
テム開発技術者の質は大きく落ち込んでしまったようです。顧客との要件検討を十分
に行わないままERPパッケージを導入して業務が混乱したり、個別開発に何億円も
払って独自システムを構築せざるを得なくなった企業などが続出しています(*
2)。

こうした事態を改善するためには二つの試みにトライしていきます。ひとつはシステ
ム技術者の研修事業で、ITコーディネータ向けの研修で実績豊富な「情報戦略モデ
ル研究所」様とのタイアップによる研修コースを立ち上げました(*3)。業務ノウ
ハウ取得がもっとも難しいといわれる製造業者の上流工程分析のできる技術者育成
コースからはじめます。技術者育成の必要性を感じている方はぜひ本研修をご活用く
ださい(ITコーディネータ資格更新認定研修にもなっていますので、資格更新ポイ
ントも付与されます)。

なお、本研修はIT技術者だけでなくコンサルタント、製造業者の企画担当者、金融
機関関係者の研修にも応用可能な内容にしてあります。製造業経営の基礎を学びたい
という方や新たな研修コースを企画されたい方はぜひご連絡ください。小生のコンサ
ル経験を凝縮させた研修内容にしましたので、必ずやご満足いただけると確信してい
ます。

また、複数の診断士仲間たちと共同出資して設立したこまくさネットサービス株式会
社を活用した個別開発システムのクラウド利用サービスにも力を入れていきたいと考
えています(*4)。本サービスを使うと個別開発費用やERPパッケージ導入費用
の半額以下の費用でシステム構築が可能となります。個別開発システムを作りたくて
も、開発費用を捻出できずに困っていた企業にとっては救世主になるサービスですの
で、よろしくお願いいたします。

収益性改善にしても情報システムにしても、十分な生活費を稼げる仕事になるかどう
かはわかりません。しかし、どちらの事業も政治の混乱などの影響で先行き不透明感
が漂う日本経済の再生のためには欠かせないテーマであると思っています。残された
人生をかけていく所存でおりますので、引き続きご支援を賜りたくよろしくお願いい
たします。

最後になりましたが、皆様のますますのご活躍とご自愛のほどお祈り申し上げます。

関連サイト

*1 スループットバランスマネジメントによる収益性改善手法を紹介した特集レ
ポート(ターンアラウンドマネージャ2009年5月)


*2 日本の情報システムに関する辛口コメント(なぜ多くの日本企業がERP導入に
失敗したのか)


*3 情報戦略モデル研究所の研修紹介サイト

*4 こまくさネットサービスのサイト

株式会社ほんま
コンサルティング事業部
功報酬制コンサルタント
中小企業診断士
本間 峰一(ほんま みねかず)