片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

三菱商事でブラジル市場を開拓された林さんが、久々にブラジルを訪れての感想

2012年07月06日 | Weblog
ブラジルの印象 リオプラス 代表取締役社長 林俊介

(1)外貨準備は3500億ドル。20年前とは違い、原油、精製品の輸出国、工業製品も飛行機のエンブラエルはカナダのボンバルジエと並び世界の二大供給国。自動車部品の輸出もコーヒー輸出を上回る。人口1.8億人で中産階級が増えている。欧米からの投資が大きい。中国は資源確保狙いの投資が大きい。中国による農地、土地の買収も多い。
世界のホットマネーの着地点の一つ 放置すると現地通貨価値が上昇するので、政府は苦慮。金利を操作。しかしまだ高い。

中産階級の需要は旺盛。国内、国外共に飛行機は満員が多い。若年層が多いピラミッド型人口構成で、中産階級の拡大により消費はまだまだ拡大。

ワールドカップ、オリンピック開催準備で公共投資盛ん。ドル安、レアル高の為、韓国、メキシコからの輸入車が増えて困っている。完成車とか部品の輸入規制(税恩典の廃止)が始まった。

(2)自動車の年間生産は330万台でタイの3倍ぐらいか。10年程前に国産化率が100%に達した後で、完成車、部品輸入を自由化したが、最近輸入が急増。

自動車部品も国産化率60%に。> VW,Fiat,GM(Opel),Ford,ルノーの欧米系が自動車産業をリード。

トヨタ、ホンダ、ニッサンの日本車シェアーは未だ
1割以下。上がってはいる。一次下請けが日本から部品を輸入して組み立てしているケースで国産化率上昇で切られる傾向もある。

(3)日本からの2次3次の部品進出が始まっているが、現地の部品調達レベルが高く日本からの進出ではコストで負けるかも。人件費、税金、金利などコストは高く、ホテル代が三菱レートでも13000円。通常の4つ星でも300ドル。
日本メーカーの現地採用の部長クラス給与は日本からの派遣職員より高い。このクラスのアパート家賃は40万円ぐらい。

日本から進出する場合は、事前に現地で専門家と一緒によく調べる必要がある。国土は広いが農牧地の売り手が僅少で
工場用地探しは簡単でない。会社設立まで半年ぐらいはかかる。日本語で協力してくれる受け皿はある。

(4)地方から都市への人口移動が多く、雇用が伴わない。

年金は妻だけでなく、その扶養家族(例えば独身の娘)に引き継がれるので、年金天国。社会保障費増大。> バラマキ政策。貧富の差が増大。都市の犯罪増加。

高級レストランは夜は新興成金層で繁盛中なるも、客を襲う強盗が時々出没し治安は悪い。

(5)多くの分野で中国の安値攻勢が目を引く。(津波のような感じ) 日本企業は中国へ進出、中国企業はブラジルへ進出の動き。

(6)経済がサービス化して、ものづくりが落ち込んでいる。

安い労働力という途上国イメージは違う。地下鉄に乗っても若い人、ビジネスマンらしい全員近くがスマフォンを操っている、日本と同じ。



グローバル時代は、同一業種は世界に三社もあればいい時代?

2012年07月06日 | Weblog
タブレットPCはSurface、Nexus、iPadに統一されそうだ。

考えてみると、これだけ世界が狭くなると、各業界で競争が激化し、統合が進み、大手は、同一業種は世界で3社程度になってしまう時代が来るような気がする。
航空機、航空会社、物流、保険、銀行、ネットショップ、クラウドサービス、、、、