片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

エリィせんせいの今週のお絵かき紹介

2012年03月18日 | Weblog
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お絵かき大好きドットコム
■ メールマガジン 第6号 2012/3/18
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絵本の中のひとこまのようですが
、本当に絵本の中から出てきたような
とても美しい絵です。絵の具の使い方、筆の使い方がとても上手ですね。
時間をかけてていねいに描いた様子が表れています。


ピアノ教室でお絵描きした絵
、というのがおもしろいです。
お姉ちゃんがピアノを弾いている間に描いたのかな?
グランドピアノの構造、鍵盤の細かさ、椅子の素材感、しっかり見て描い
ていますね。


大きな校舎の前に植えられた大きな木。
単純な構成のようですが、しっかりとした線で的確に描かれています。
この絵を描いている少女が6年生になってまた素晴らしい絵が描けている
こと、その成長は喜ばしいですね。
年月を経て子供ひとりひとり、それぞれの軌跡が見られる、後で見返す楽
しさ。絵画の素晴らしいところです。

Biz/Browserにかける夢

2012年03月18日 | Biz/Browser
Biz/Browserを世に出すと決めたとき、まず考えたのは世界だった。
Biz/Browserの言語であるCRSを、World Wide Web Consortium (W3C)で認知してもらい世界標準にしようと考えた。
そのために慶應のSFCの研究室にも何度か通い、Biz/Browserも貸し出し、検討してもらったことがある。
ジェトロを通じてシリコンバレーにも事務所を設け、アメリカでBiz/Browserが受け入れられるのか半年間調査もした。調査先はパッケージを作っているソフトウェア企業や保険会社など。
そうこうしているうちに、日本で東京海上(当時)がBiz/Browserを採用してくれることが決まった。今から11年前の2001年のことだ。
日本の企業は、Biz/Browserのような全社のインフラとして使うような製品は、怖くて採用しないだろうと思って、アメリカで認知させ日本に舶来品として逆輸入しようと思っていた。しかし東京海上が採用してくれた。だったら金のかかるシリコンバレーは引き上げて、国内に全力投球しようということになった。
それからは、世界へという思いは引っ込めて、ひたすら国内市場の開拓に努めた。

何かを考えるとき、常に世界を意識する。
最近そう考えるようにしている。
しかしすでにBiz/Browserを世に出すと決意したときもそう考えていたのだった。
CRSを、トランザクション処理におけるWebフロント言語として世界標準にするという発想は、悪くは無いが、いかにもドン・キホーテ的で、何の戦略も無くただわめいているだけで、滑稽ですらある。当時を振り返って、今はそう思っている。

昔日経BPの誰だったかと飲んでいたとき、私を評して「明るい大風呂敷」を広げる人と言われたことがある。第三者はそういって楽しんでくれるが、シリコンバレーで市場調査をするために採用した人や、その他大風呂敷に翻弄されて、実績が出ず去っていった人もたくさんいる。

Biz/Browserは今、死屍累々の中で雄雄しく立っている。
Biz/Browserを支えてきてくれた多くの人々の顔が走馬灯のように浮かぶ。
CRSを世界標準になどという大言壮語が、結果として多くの人を窮地の追いやった。
だから私には、Biz/Browserをできるだけ多くの会社に、人に使ってもらう努力を続ける義務がある。

当面の目標は、マイナンバー制度が決まった後構築されるであろう電子自治体システムの、職員が使う端末のフロントで使われることだ。幸いなことに西宮市のシステムはBiz/Browserで作られている。これを参考にクラウド化すれば、技術的には短期間で非常に高度なワンストップサービスが実現できるはずだ。

頑張る。