片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

シンクライアントでもBiz/Browserの稼働実績があるという

2007年05月08日 | Biz/Browser
Biz/Browserはリッチクライアントだからシンクライアントでは動かないと思っていないだろうか。実は、シンクライアントとリッチクライアントは別な次元の言葉なのである。
シンクライアントとは、一般的にはハードディスクやUSBがないパソコンと言っていいだろう。OSもWindowsXPエンベッデドがまだまだ主流と言っていいだろう。シンクライアントの対極にあるのは、普通のWindowsパソコンという言葉であって、「リッチクライアント」ではないのだ!
リッチクライアントという言葉は、クライアントとサーバという関係の中で、クライアントにどれだけ仕事を分担させられるかという発想から生まれている。つまり作業分担の割合がクライアントに傾いていれば、そのクライアントの使い方は「リッチ」となるというものだ。そういうクライアントパソコンの使い方の状態を「リッチクライアント」と呼ぶ。
今のクライアントは昔のスーパーコンピュータ並の性能があるのに、その性能を使わず、ほとんどの処理をサーバで行い、クライアントには画面を送って表示するという機能のみを分担させるという使い方(こういった使い方をシンクライアントと言ってしまったので混同しているのだが、、、)との対比で作られた言葉だ。
現にBiz/Browserがシンクライアント上で稼動している実績があるという。Biz/Browserが必要とするクライアント環境は、簡単に言えば、不揮発性のメモリーがあるマイクロソフトのWindows系OSが搭載されていることが必要条件だ。だから原理的にはXPエインベッデドのパソコンで動く。しかし、XPエンベッデエドは、XPそのものではなく、必要ないと思われる機能はハードメーカーの意志で搭載されていないという、そのためにBiz/Browserが正常に動くかどうかは「検証」が必要になる。そのためのコストをどうするかだけが問題なのだ。ただ動かしてみるだけなら動いてしまうし、普通の使い方なら問題ないだろうということは想像できる。しかし、会社の存続を左右するような重要な基幹業務で使われるので、シンクライアントでもBiz/Browserは動きますとは、アクシスソフトは決して言わない。
このことは、パソコン文化とは異質だ。パソコン文化的には、基本的に動きますが、場合によっては動かないことがあります、メーカーにお問い合わせください、といって逃げてしまうところだが、アクシスソフトの品質に対する考え方は、ホストコンピュータの次元で考えている。疑わしきは「黒」なのだ。
Biz/BrowserがXPエンベデッドパソコンで動いているのは、何らかの方法で、ハードメーカーとアクシスソフトの技術陣との間で、検証作業が行われたということだと(思う)。