【とっておきアフタヌーン Vol.17】
指揮・お話 田中裕子
ピアノ 福間洸太朗
ナレーター 森田順平
サントリーホール
第一部 ラフマニノフ バガニーニの主題による狂詩曲 作品43
第二部 グリーグ久 組曲「ペールギュント」
コンサートのチケットが当たった。
こんなの応募したっけ？って感じだったけど、
サントリーウェルネスの何かを買ったときに応募していたらしい。
せっかくなので行ってみることに。
当初、妹と行く予定だったけど、彼女が行けなくなったので
クラシック好きの友人に声をかけてみる。
このご時世、人の集まるところに誘うのは憚られたが、
快諾してくれた。
そういえば彼女とは2年以上会ってないかも。
赤坂のサントリーホールで待ち合わせ。
入口の前にはもう一人同級生がいて、挨拶を交わす。
彼は日本フィル関係者。
数年前までヴィオラを演奏していたが、今は理事となっている。
席に着くと、かなり空席が目立つ。
ステージ後方の席には観客をいれていないみたいだ。
オーケストラの皆さんが席について準備が整ったら、
指揮者の田中祐子さんがマイクを片手に登場。
「とっておきアフタヌーン」のことや
この日の流れの説明、曲の説明などしてくださる。
今日の演奏は、ロマンとノスタルジーがテーマになっているらしい。
テレビ番組のMCのように流れるようなおしゃべり。
ところどころちゃんと笑いも取る。
指揮者の方ってこんなこともできるのね。
第一部はラフマニノフ。
亡命してから月日がたち、故郷への望郷の思いが込められているのかも、と解説してくださる。
ピアノは福間洸太朗さん。
ああ、聞いたことあるな～、と言う曲で、すっと入って行ける。
こんな風に曲にまつわるエピソードなどを聞いてから曲を聞くと、クラシックもなんだか身近に感じる。
私のように応募して当たったから来ちゃうような初心者でも大丈夫。
演奏が終わり、まだ息が上がっている福間さんにすかさずインタビューする田中さん。
10代から海外でピアノを学んだという福間さんの海外での寂しさなどさらっと聞き出している。
みなさんへのプレゼントを、と
「くるみ割り人形」を演奏してくださった。
ここで、20分の休憩。
いつもなら彼女はワイン、お酒の飲めない私はコーヒーを飲んで過ごすところだが、
コロナ禍の今、ホール内で飲食はできない。
入口で会った友人とも合流し、久しぶりに近況を報告し合う。
第二部は「ペールギュント」
いつもなら観客がいるステージ後方の席の真ん中に、男性が立っている。
俳優・声優の森田順平さん。
クレヨンしんちゃんの園長先生の声の人だ。
ペール・ギュントが故郷を飛び出し、冒険をして、
成功したり失敗したりして故郷に戻ってくるまでの物語を、いい声で聴かせてくださる。
ペール・ギュントも「あ、聞いたことある」って曲だけど、
こんな物語があったなんて知らなかった。
なんだか楽しい。
前夜、色々あって5時間くらいしか寝てなかったので、
絶対寝ちゃうな、って思ってたけど、これがぜんぜん
クラシック初心者も楽しめる素敵なコンサートだった。
実はこの日、私は「ラフマニノフ」をちょっと楽しみにしていた。
というのは、この10日ほど前、
「クラシック選曲コーチング」と言うのを受けていたから。
コーチングプレイスというオンラインスクールで
コーチングを学んだ人や勉強中の人たちの
オンラインサロン内で日々開催されている
様々なイベントや無料セッション（練習）の一つに参加してみたのだ。
聞きたいのはどんな時なのか、
音楽を聴いてどんな気持ちになりたいか、
なぜその時に聞きたいのか・・・
などいろいろとお話ししながら、YouTubeを使って
「じゃあこの曲はいかが？」
と次々と素敵な、初めましてのクラシック音楽を紹介してくださる。
ぱっと曲名や何楽章とかがでてくるのがすごい！
しかも、なんだかしっくりくる。
この時私が希望したのは、イライラを鎮めたいときに聞く曲。
ここ数か月、仕事で話すたびにかつてないくらいイライラする人がいるのだ
何曲か紹介してくださった中にラフマニノフのピアノ協奏曲第2番があった。
紹介してくださった曲の内、一番繰り返し聞いたのはこの曲。
そんなことがあった後に、この日の演奏もたまたまラフマニノフ。
そして生協でもラフマニノフのCDが売っていて、つい買ってしまった。
単純すぎる私・・・
気にしてると目につきますね。
コンサート終了後、ちょっとお茶をして、なにやらゆったりとした気持ちで家に帰ったのでした
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