観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

暑い夏こそ軽量化

2017-07-23 12:36:20 | 観察機材

藤前干潟

今日の満潮時間 5時14分 潮位251cm

今日の干潮時間11時55分 潮位 13cm

シギ・チドリの秋の渡りが、地味に始まって、シギ・チドリの姿が干潟に戻って来ると、何時もの煙突の上のハヤブサが姿を見せました。カウントをする時には嫌な存在です。

ハヤブサは長い時間煙突に止まっていましたが、西の方に飛んでいきました。おかげで鳥たちが飛ばされることなく、カウントを行うことが出来ました。

まだ干潟が干出していない時間には、チュウシャクシギ22羽の群れが降りられる場所を探して飛び回っていました。

干潟が姿を見せ始めるとアオアシシギの群れが飛来してきました。この時期に見るとまだ夏羽の姿を観るとこが出来ます。

アオアシシギの群れの前にはコチドリの幼鳥です。
成鳥にある胸の黒い帯がまだありません。

今日はカウントで9種類のシギ・チドリが観察できました。まだ数は少なく探すのは大変ですが、8月の中旬頃には、もっと数も種類も増えてきます。

気合の入った日や今日のような涼しい日で移動の少ない日は、上の写真の装備を持ち出しますが、とても重く人には勧められません。  定点専用です。

kowaさんからお借りしたフィールドスコープTSN-502と小型デジタルカメラの組み合わせで試してみました。

とても軽いです。いつもの装備の1/4ぐらいの軽さ。

TSN-502の重量は400g、自分の使っている双眼鏡よりも500gも軽く、気軽に持って歩けます。
個人的にはズーム接眼が好きではありませんが、低倍率の20倍から30倍で使えば鳥を探す用途には十分使えます。

干潟の遠くにいる自力で鳥を探すには、低倍率の双眼鏡では辛く、どうしてもフィールドスコープが必要になります。
TSN-502は価格も比較的お手頃で、カウント用途には辛いですが、撮影用途なら持っていても邪魔にならない大きさと重さで、暑い夏には軽くなった分、ペットボトルを余分に持っていけます。

なお、カメラとフィールドスコープは同軸に合わせてあるので、スコープで見つけた鳥も素早く撮影することが出来ます。

本日の尾張野鳥の会・名古屋鳥類調査会による「藤前干潟周辺鳥類調査」でカウントできた主な野鳥
カワウ802、ササゴイ2、ダイサギ63、コサギ16、アオサギ66、マガモ85、カルガモ1176、コガモ1、オナガガモ1、ホシハジロ5、キンクロハジロ14、スズガモ12、ミサゴ7、トビ2、チュウヒ1、ハヤブサ2、チョウゲンボウ1、バン1、コチドリ3、ダイゼン20、ケリ30、トウネン22、オバシギ2、アオアシシギ16、キアシシギ3、イソシギ7、ソリハシシギ12、オグロシギ2、チュウシャクシギ22、ウミネコ297、コアジサシ2 他 合計43種2,953羽

明日、月曜日は野鳥観察館の休館日です。

24日(月)の満潮時間 6時02分 潮位256cm

24日(月)の干潮時間12時40分 潮位 11cm

25日(火)の満潮時間 6時46分 潮位255cm

25日(火)の干潮時間13時21分 潮位 18cm

 

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干潟体験プログラム

2017-07-22 19:17:19 | 夏の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間11時06分 潮位 22cm
今日の満潮時間17時46分 潮位257cm

 

夏休み初めの土曜の今日は、朝からとても暑く、稲永公園はセミの鳴き声であふれていました。

こんなに暑かったですが、夏休みに入った多くの子どもが家族と一緒に野鳥観察館に足を運んでくれました。

野鳥観察館の前では、先日からオシロイバナが色鮮やかに咲いています。夕方に花を開くことから「夕化粧」という別名もあるそうです。子どもの頃に黒い種の中に入っている白い粉で遊んだことを懐かしく思い出しました。 

 

 

今日は潮が大きく引き、藤前海岸の前の干潟も大きく広がりました。

今日はこの干潟と藤前活動センターで、藤前干潟ふれあい事業夏休みの体験プログラムが開催されたので、お手伝いに行ってきました。

約40人もの参加者が泥んこになりながら、干潟の生きものを一生懸命探しました。

干潟の表面の様子です↓。小さな穴ぼこがいっぱい。泥の中に生きものがいる証拠です。表面が黄色がかった茶色にみえるところには、ケイソウという植物プランクトンがたくさんいます。

そして泥の中からみつかった生きものの一部がこちら↓。二枚貝の仲間であるソトオリガイやヤマトシジミ、オキシジミがたくさんみつかりました(↓の写真に映るオキシジミはかなり小さいもので、もっと大きくなります。)。今年はソトオリガイはたくさんみつかるのですが、ヤマトシジミは例年よりかなり数が少ない傾向にあります。

 

二枚貝以外には、アナジャコが数匹みつかりました。体長は約10cmなのですが、泥の中に2~3mの穴を掘って暮らしているそうです。藤前活動センターには、このアナジャコの巣穴をかたどった模型があり、実際にこの模型を見てみると驚きが増します。藤前活動センターに行った際はお見逃しなく!

 

さらには、ヨコエビの仲間、ヤドカリの仲間、ゴカイの仲間、エビジャコの仲間、エドハゼ、ヒモハゼ、マハゼ、ウロハゼなどが今日は観察できました。

暑かったですが、干潟の上は気持ちよく、参加者の皆さんはとても楽しんでいたようでした。

 

藤前干潟ふれあい事業の夏休み中の体験プログラムは、他に3回実施されます。ぜひご参加ください。

☆夏休みの干潟体験プログラム(藤前干潟ふれあい事業実行委員会主催)
 ①「干潟の泥であそぼう」※対象:小学校1年生から3年生(保護者同伴)(7/25募集締め切り)
   日時:8月8日(火)10:00~12:00
   場所:藤前活動センター
 ②「干潟体験とごみ処理工場見学」※対象:小学校4年生から大人(小学生は保護者同伴)(7/31募集締め切り)
   日時:8月10日(木)10:00~15:00
   場所:藤前活動センター、南陽工場
 ③「干潟を音であそぼ」※対象:小学校1年生から3年生(保護者同伴)(8/12募集締め切り)
   日時:8月22日(火)10:00~12:00
   場所:稲永ビジターセンター  

 ※①~③の内容や申込み方法、問合せ先等の詳細はこちら(名古屋市HP)

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ263、ササゴイ1、ダイサギ31、コサギ11、アオサギ13、マガモ53、カルガモ460、ホシハジロ3、キンクロハジロ2、スズガモ16、ミサゴ8、ダイゼン31、ケリ6、トウネン13、アオアシシギ7、ソリハシシギ23、チュウシャクシギ21、ウミネコ145

 

明日の干潮時間11時55分 潮位 13cm
明日の満潮時間18時30分 潮位264cm

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夏本番に突入

2017-07-20 21:08:21 | 夏の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間 9時14分 潮位 56cm
今日の満潮時間15時58分 潮位226cm

昨日は東海地方などに梅雨明けが発表され、明日からは名古屋市内の小中学校は夏休みだそうです。

いよいよ夏本番ですね。

暑い夏が始まったばかりで、秋が感じられるのは3か月ぐらい先になりますが、一昨日お伝えしたとおり、藤前干潟には既に秋の渡りで訪れたシギ・チドリたちの渡りが始まっています。昨日は新たにオバシギも観察できました。

7月下旬ごろからの、秋の渡り前半はロシア北部、シベリア東北部、ユーラシア大陸東北部で繁殖する種類が多く、8月下旬からはユーラシア大陸北部からアラスカ西部の北極圏で繁殖するオオソリハシシギやハマシギの飛来が増えてきます。

この時期観察できる種類のシギ・チドリは、春の渡りの後半に飛来数が増えて、最後まで残っていて、繁殖地が日本から比較的近い種類が多いことが分かります。

逆に繁殖地がアラスカなど遠い種類は移動距離が長いだけで無く、春の雪解けが遅く繁殖に適した時期が遅いため、繁殖を終えた個体や今年生まれの幼鳥が藤前干潟で観察できる時期が8月後半頃からになります。

秋の渡り前半、まだシギ・チドリの数は少なく、近くで観察できる機会はあまり恵まれませんが、今週末は昼ごろ大潮の干潮を迎え干潟が大きく広がります。まだ干潟が現れだした、涼しい早朝の観察をお勧めします。

☆「秋の野鳥写真展~シギ・チドリ~&藤前干潟写真展」の展示作品を募集中(8月20日締切)。詳細はこちら(PDF) 

 今日観察できた主な野鳥 カワウ484、ダイサギ24、コサギ8、アオサギ14、マガモ46、カルガモ542、オカヨシガモ2、ホシハジロ8、キンクロハジロ2、スズガモ17、ミサゴ6、トビ1、ダイゼン30ケリ5ソリハシシギ13チュウシャクシギ21、ウミネコ164

明日の干潮時間10時12分 潮位 37cm
明日の満潮時間16時56分 潮位243cm

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秋のシギ・チドリの渡りが始まったようです!

2017-07-18 21:45:11 | 夏の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間 6時57分 潮位 91cm、18時57分 潮位124cm
今日の満潮時間13時11分 潮位198cm

※今日は休館日です。

 

今日も日差しは強かったですが、護岸には爽やかな風が吹いており、幾分か過ごしやすい日でした。

野鳥観察館の上には、この風に流されたトビ2羽が飛んでおり、ピーヒョロヒョロヒョロと鳴く声も聞こえました。

 

そして、庄内川河口の干潟には、昨日から多くのシギ・チドリが観察できています。

昨日はダイゼンの群れ、トウネン3羽、チュウシャクシギ20羽 が確認され、

今日はメダイチドリ4羽、ダイゼン28羽、ケリ1羽、トウネン13羽、アオアシシギ1羽、キアシシギ2羽、ソリハシシギ32羽、オグロシギ2羽、チュウシャクシギ21羽 がカウントできました。

北の地での繁殖を終え、中継地である藤前干潟へ早くも戻ってきたシギ・チドリがいると思われ、

秋のシギ・チドリの渡りが始まったと言っても良さそうです。

約2か月ぶりに、干潟でシギ・チドリの群れがチョコチョコと歩きながら餌を食べている姿を見て、今日は少し心が躍りました。

今後が楽しみです。

 

【藤前干潟のイベント等のお知らせ】

☆「7月24日(月)スポセンまるごと祭り」
 
日時:平成29年7月24日(月)9時~21時
 場所:稲永スポーツセンター(稲永公園内)
    無料体験教室が開催されたり、地域の活動の展示がされます。
    藤前干潟の紹介コーナーもあります。
 ※詳細はこちら(稲永スポーツセンターのHP)

☆夏休みの干潟体験プログラム(藤前干潟ふれあい事業実行委員会主催)
 ①「干潟の泥であそぼう」※対象:小学校1年生から3年生(保護者同伴)
   日時:8月8日(火)10:00~12:00
   場所:藤前活動センター
 ②「干潟体験とごみ処理工場見学」※対象:小学校4年生から大人(小学生は保護者同伴)
   日時:8月10日(木)10:00~15:00
   場所:藤前活動センター、南陽工場
 ③「干潟を音であそぼ」※対象:小学校1年生から3年生(保護者同伴)
   日時:8月22日(火)10:00~12:00
   場所:稲永ビジターセンター  

 ※①~③の内容や申込み方法等の詳細はこちら(名古屋市HP)

☆「8月19日(土)藤前干潟の渡り鳥調査隊」
 渡り鳥調査隊は、野鳥観察と鳥類調査を行う野鳥観察館のイベントです。→詳細はこちら(PDF)

☆「秋の野鳥写真展~シギ・チドリ~&藤前干潟写真展」の展示作品を募集中(8月20日締切)。詳細はこちら(PDF) 

 

※明日(19日(水))は、第3水曜日のため休館します。
明日の干潮時間 8時10分 潮位 75cm
明日の満潮時間14時44分 潮位209cm

明後日の干潮時間 9時14分 潮位 56cm
明後日の満潮時間15時58分 潮位226cm

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とても暑い日でした。

2017-07-15 19:48:41 | 夏の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 9時25分 潮位214cm
今日の干潮時間15時38分 潮位 76cm

 

今日はとても暑い日でしたが、3連休の初日で、家族で来館される方が多い日でした。

熱心に望遠鏡をのぞいて、ミサゴやアオサギなどを観察をしている小学生の来館もありました。

 

しかし、今日は本当に暑かった・・・。

午後は外にいるとうだるような暑さで、野鳥を観察しに外に出てみたものの、日陰のない堤防には長くいられず、早々に公園の松林の中へと避難することにしました。 

松林では、ムクドリやヒヨドリ、カワラヒワ、スズメ、キジバト、シジュウカラ、コゲラなどを観察できました。

 

松林の中に生えているトウネズミモチの白い花には、アオスジアゲハが訪れていました。トウネズミモチの花は、ほとんどが散っており、咲いている花は残りわずかとなっています。

 

ナンキンハゼの花ももう終わりに近づいているようで、すでに青い実をつけている木もありました。

 

今日の野鳥観察館前の水たまりには、カワラヒワが水浴びに来ていました。  

 

何度も水浴びした後には、念入りに羽繕いをしていました。

  

【藤前干潟のイベント等のお知らせ】

☆「7月24日(月)スポセンまるごと祭り」
 
日時:平成29年7月24日(月)9時~21時
 場所:稲永スポーツセンター(稲永公園内)
    無料体験教室が開催されたり、地域の活動の展示がされます。
    藤前干潟の紹介コーナーもあります。
 ※詳細はこちら(稲永スポーツセンターのHP)

☆夏休みの干潟体験プログラム(藤前干潟ふれあい事業実行委員会主催)
 ①「干潟の泥であそぼう」※対象:小学校1年生から3年生(保護者同伴)
   日時:8月8日(火)10:00~12:00
   場所:藤前活動センター
 ②「干潟体験とごみ処理工場見学」※対象:小学校4年生から大人(小学生は保護者同伴)
   日時:8月10日(木)10:00~15:00
   場所:藤前活動センター、南陽工場
 ③「干潟を音であそぼ」※対象:小学校1年生から3年生(保護者同伴)
   日時:8月22日(火)10:00~12:00
   場所:稲永ビジターセンター  

 ※①~③の内容や申込み方法等の詳細はこちら(名古屋市HP)

☆「8月19日(土)藤前干潟の渡り鳥調査隊」
 渡り鳥調査隊は、野鳥観察と鳥類調査を行う野鳥観察館のイベントです。→詳細はこちら(PDF)

☆「秋の野鳥写真展~シギ・チドリ~&藤前干潟写真展」の展示作品を募集中(8月20日締切)。詳細はこちら(PDF) 

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ409、ササゴイ1、ダイサギ21、コサギ2、アオサギ16、マガモ34、カルガモ151、ホシハジロ6、キンクロハジロ3、スズガモ19、ミサゴ6、チュウヒ1(♀)、ケリ11、ソリハシシギ16、ウミネコ101

 

明日の満潮時間10時25分 潮位205cm
明日の干潮時間16時27分 潮位 94cm

※明後日(17日(月))は、祝日のため開館します。
明後日の満潮時間11時40分 潮位198cm
明後日の干潮時間17時32分 潮位111cm

※18日(火)は、振替休館日です。
18日(火)の干潮時間 6時57分 潮位 91cm、18時57分 潮位124cm
18日(火)の満潮時間13時11分 潮位198cm

※19日(水)は、第3水曜日のため休館します。
19日(水)の干潮時間 8時10分 潮位 75cm
19日(水)の満潮時間14時44分 潮位209cm

20日(木)の干潮時間 9時14分 潮位 56cm
20日(木)の満潮時間15時58分 潮位226cm

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