観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

ハマシギの飛翔

2018-02-01 18:05:22 | 冬の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 6時56分 潮位244cm
今日の干潮時間12時43分 潮位 70cm

 

みなさん、昨晩の皆既月食は、見られましたでしょうか。

うっすらと雲が出てはいましたが、ここ名古屋市港区でも、なかなかきれいな皆既月食が見られました。

今回の皆既月食は、3条件が重なって起きるスーパー・ブルー・ブラッドムーンだったとのこと。

藤前干潟に関わる仕事に就くようになってから、干潟が出ている時間を知るために、毎日、潮の満ち引きを気にするようになりました。

そして、この潮の満ち引きと密接な関係があるのが、月の満ち欠け。

今回の皆既月食を見ながら、干潟は月、さらには宇宙ともつながっているんだな、と考えたりもしました。

 

さて、皆既月食のあった昨日は満月で、満月前後は潮が大きく動く(=干潟が大きく広がる)時期です(新月前後も大きく潮が動きます)。

今日も潮が大きく動く大潮で、お昼頃の庄内川河口には、干潟が大きく広がりました。

昨日、1,000羽以上が飛来したハマシギが、今日も干潟に多数飛来し、ひとつの群れになって飛んでいました。

曇り空だったのが残念ですが、1,000羽近い群れで飛ぶ様子は、とても迫力がありました。

 

今日は護岸近くの干潟にも、ハマシギ、シロチドリ、ダイゼンが飛来しました。

長めのくちばしを泥の中に差し込みながら、歩いて餌を探すハマシギの群れ↓。 

シロチドリ↓。

今日観察できたシギ・チドリは、シロチドリ57、ダイゼン86、ハマシギ958、イソシギ2、ダイシャクシギ4 でした。

昨日は確認できなかったダイシャクシギですが、今日は戻ってきたようで4羽が確認できました。

 

護岸近くの干潟では、コサギも餌を探していました。コサギやダイサギは、最近は飛来数が少なく、コサギをこんなに近くで見られたのは久しぶりでした。しかも、繁殖羽である飾り羽がすでに伸び始めているようです。

小さな小さな魚をゲット!する場面も観察できました。

 

稲永公園では、コゲラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロの混群をみつけました。

コゲラが松の木の枝をつつく乾いた音が響いていました。

 

野鳥観察館前の水たまりには、今日は1日中、鳥が絶え間なくやってきていました。

朝、一番にみつけたのは、ルリビタキ。水を飲んでいました。

午後になるとメジロがやってきて、6羽、さらには7羽が水たまりに集まっているのを観察できました。

この他、水たまりにはキジバト、ハシボソガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ツグミ、シロハラなどが、水を飲んだり、水浴びをしにきたりしていました。

 

そして、野鳥観察館前では、木の枝を拾っているハシボソガラスも観察できました。

自分の体の長さより長い枝を拾って、運ぶのに苦労していましたが、この枝を咥えたまま飛び立ち・・・、

一旦野鳥観察館の屋上まで飛び上がり、一息ついて、さらに高い松の木の枝へ運んでいきました。

早いもので巣作りをしているようです。

でも、今日から2月。まだまだ寒いですが、立春が目の前なんですね。

 

明日の満潮時間 7時33分 潮位244cm
明日の干潮時間13時22分 潮位 64cm

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