観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

コアジサシの求愛給餌

2021-06-13 20:38:16 | 夏の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の満潮時間 6時46分 潮位228cm

今日の干潮時間13時40分 潮位 36cm

 

暫く梅雨の晴れ間の暑い日が続きましたが、今日は久しぶりに雨の天気でした。

かつては夏の藤前干潟を代表する鳥だったコアジサシ。近年は周辺に適した繁殖地がなくなり、渡り途中以外は数羽ほどが観察できるのみとなっています。

しかし、今シーズンは少ないながらも(10ペアほど)、藤前干潟周辺でコアジサシの繁殖が確認され、コアジサシが小さな群れで干潟を訪れてもいたのですが、抱卵を確認した数日後にはコアジサシの姿すらほとんど確認できなくなり、群れを見ることもほとんどなくなりました。

やはり大きなコロニーを形成しないと外敵からの脅威を避けられないようです。

そんな状況でも再度繁殖を試みているのか、干潟では求愛給餌を行うコアジサシが観察できました。

干潟に降りて、オスを待っているメスのコアジサシの元に小魚を捕らえたオスが飛来しました。

オスはメスに小魚をプレゼントしようと近づきますが、メスは気に入らない相手なのか受け取りを拒否しました。

オスはせっかくのプレゼントをメスに拒否され、自分で小魚を食べていました。

そして、もう1羽のオスがメスに小魚を持ってきました。

今度はプレゼントを受け取ってもらえました。

スコープで観察していても、前出のオスとの違いが分からないですが、メスのコアジサシからは違って見えるのでしょうね。

今度は安全な繁殖地が見つけられると良いと心より願っています。

今日は毎月行われている藤前干潟周辺鳥類調査の日でした。

6月~7月中旬までの藤前干潟は野鳥の種類・飛来数共に一番少ない季節です。

 

ただ、毎月1回のこの調査は野鳥観察館からは観察できない場所も調査するため、このところ観察されていない種類の鳥たちも観察でき、上の写真のソリハシシギやチュウシャクシギなど6種類の越夏個体のシギが観察されています。

他にはウミアイサ♂や上の写真に写っているオナガガモ♂他、越夏個体のカモ類5種(藤前干潟周辺で繁殖しているカルガモ、マガモは除く)も観察されました。

チドリ類は、藤前干潟周辺で繁殖しているシロチドリ他3種類のチドリ類が観察されています。

 

昨日(6月12日(土))に観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ1、カワウ193、ダイサギ9、コサギ1、アオサギ8、マガモ7、カルガモ19、キンクロハジロ2、スズガモ7、ミサゴ3、トビ1、ケリ1、コアジサシ2

キジバト、ハクセキレイ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス

 

今日の名古屋鳥類調査会・尾張野鳥の会 合同藤前干潟周辺鳥類調査でカウントされた主な野鳥 カワウ304、ササゴイ2、ダイサギ27、コサギ3、アオサギ30、マガモ35、カルガモ47、ヒドリガモ1、オナガガモ2、キンクロハジロ3、スズガモ4、ウミアイサ♂1、ミサゴ3、トビ2、コチドリ6、シロチドリ2、ケリ2、コアオアシシギ1、アオアシシギ1、キアシシギ1、イソシギ2、ソリハシシギ2、チュウシャクシギ13、セグロカモメ1、コアジサシ6 他  総計38種、669羽

 

明日、月曜日は野鳥観察館の休館日です。

月曜日の満潮時間 7時20分 潮位230cm
月曜日の干潮時間14時17分 潮位 42cm

火曜日の満潮時間 7時59分 潮位215cm
火曜日の干潮時間14時58分 潮位 51cm


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