観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

今日はキョウジョシギ、そして夏鳥のコアジサシも到着

2019-04-14 17:51:00 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間 7時56分 潮位125cm

今日の満潮時間13時08分 潮位160cm

今日も小潮で干潮時間は7時と20時。

潮の引き初めの観察は無理でしたし、曇っていましたが、明け方早くの左岸を覗いてみました。

小さな群れでしたが、ハマシギとダイゼンが少しの間だけ飛来しました。

藤前干潟で冬を越した個体と違い、新しく入ってきた群れは少し夏羽に近づいています。

まだ完全な夏羽は見ませんが、ハマシギは少し腹が黒くなり、ダイゼンは白に黒斑が目立つ姿になってきています。

2〜3月には夏羽に換羽した成鳥のズグロカモメが干潟上空を飛び回っていましたが、成鳥が早々と繁殖地に向かって、現在藤前干潟に残っているズグロカモメは頭が黒く換羽しない若いズグロカモメが数羽だけです。

ズグロカモメは干潟のカニを狙って飛びます。

ミサゴも4羽が観察できただけで、多くは少し前に藤前干潟から旅立っていきました。

昨日は、夕方16時過ぎに新川河口部(新川左岸・観察館から見ると導流堤の裏側)に群れで入ってきたシギ・チドリの群れでしたが、今日は午前の干潮時の潮位が高く新川河口部の干潟が干出しなかったので、全てのシギ・チドリが庄内川河口部右岸の導流堤の干潟に集まっていました。

昨日までの新川河口部にいたのに比べると、久しぶりに近くで観察できました。(それでも500m以上離れていますが・・・)

昨日までは3羽しかいなかったオオソリハシシギは、4羽増えて7羽になりました。

そして、藤前干潟に今季初めてキョウジョシギが1羽入りました。

さらには、夏鳥のコアジサシも今季初めて1羽を観察できました。 

近年の藤前干潟周辺では、コアジサシの繁殖に適した場所が無くなり、春もしくは秋の渡りの時期しか観察する機会が無い種類になってしまいました。
今年は近くで繁殖地が見つかるでしょうか?

頭の黒くなったズグロカモメが藤前干潟から去った後に、数を増やしてきたユリカモメは頭部が黒い夏羽が目立つようになりました。これから周辺の水田に水が張られると水田で多くのユリカモメの群れが見られます。

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ1、カンムリカイツブリ63、カワウ167、ダイサギ20、コサギ32、アオサギ10、マガモ5、カルガモ18、コガモ35、オカヨシガモ7、ヒドリガモ4、キンクロハジロ115、スズガモ361、ミサゴ4、コチドリ4、シロチドリ2、ダイゼン75、キョウジョシギ1、トウネン1、ハマシギ564、オバシギ4、アオアシシギ1、オオソリハシシギ7、ユリカモメ755、セグロカモメ9、オオセグロカモメ3、カモメ5、ズグロカモメ3、コアジサシ1

藤前干潟のシギ・チドリ達は、まだ渡ってきたばかりで群れで移動している事が多いため、まだ暫く近くでの観察は運次第です。

あと1~2週間経って種類・数を増やしてくる頃には、群れが分散して近くにもシギ・チドリが飛来するようになります。


【愛鳥週間写真展の展示作品募集中】締め切りまであと一週間です!!

現在、名古屋市野鳥観察館では、「愛鳥週間写真展2019」の作品募集をしています。

(すでに応募いただいたみなさま、ありがとうございました。)

多くの渡り鳥の飛来地であり、四季を通して100種類以上の野鳥を観察できるラムサール条約登録湿地「藤前干潟」。

この藤前干潟にある名古屋市野鳥観察館では、毎年「愛鳥週間(5月10日~16日)」にあわせて、皆さんから野鳥の写真を募集し、写真展を行っています。

 

今年の募集テーマは、「藤前干潟の野鳥」。

藤前干潟の野鳥の魅力を写した作品を募集します。

撮影時期・季節は問いません。過去に撮影された写真も歓迎です。

締め切りは【4月21日(日)】です。

多くの方からのご応募をお待ちしております。

詳細はこちら(PDF)をご覧ください。

 

※ 月曜日は野鳥観察館の休館日です。

月曜日の干潮時間 9時15分 潮位104cm

月曜日の満潮時間14時50分 潮位178cm

火曜日の干潮時間10時04分 潮位 78cm

火曜日の満潮時間15時54分 潮位201cm

 

 

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