観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

ズグロカモメとユリカモメの食事

2017-12-24 23:42:30 | 冬の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 9時41分 潮位206cm
今日の干潮時間15時28分 潮位101cm

 

今日も庄内川河口は比較的穏やかな日でした。しかし、夜からは雨が降り出しました。

明日は風が強くなるようですし、今週半ばからは再び寒くなるようですので、ただでさえ気忙しい年末のこの時期、体調管理にはお気をつけください。

 

庄内川河口では、今日もツクシガモ3羽を観察できました。

しかも、今日は野鳥観察館前まで川を下って来て、近くで観察でき、来館者の方が喜んでみえました。

 

昨日の庄内川河口では、逃げるオオタカの他に、ズグロカモメとユリカモメが餌を捕る様子を近くで観察できたので、 ご紹介します。

まずはズグロカモメ。今まで、干潟の上にいるカニを捕まえるところを、間近で観察したことは何回もあったのですが、今日は川のとても浅い場所(潮が大きく引くと干潟になる場所)で餌を捕っているのを間近で観察できました。

干潟で餌を狙うときと同じように、水面を見ながら、フワフワと飛び・・・、

カニをみつけると翼は開いたまま、ひらっと身体をひるがえして、急降下。 

頭から水に突っ込み・・・、

カニをくちばしで捕まえて浮上。(恐らく、水底の泥の上にいるカニを捕まえているのだと思います。)

器用に何回かくちばしで咥えなおして(←恐らく飲み込みやすくしているのではないかと思います)、

丸飲みしました。毎回、この丸飲みの場面を見るたびに、喉などは傷つかないのか、と思ってしまいます。

今回観察できたズグロカモメは若い個体でしたが、短時間の間に上空から川に4回飛び込んで、4回ともカニを捕まえていました。

ズグロカモメのその能力にびっくりするとともに、餌となるカニが水面の下にそんなにもたくさんいるんだな、と驚きもしました。

 

 

続いて、ユリカモメです。ユリカモメは、ズグロカモメより身体が若干大きく、くちばしが長く、赤色です。

ズグロカモメと少し飛び方は違いますが、ユリカモメも上空から水面に頭から飛び込んで餌を探していました。ユリカモメが上空から水面に飛び込む場面は1回しか見られませんでしたが、このときは餌はゲットできていませんでした。

その後、水面に浮かんだ状態から、下をじっと見て・・・、

ピョンと頭だけを突っ込んで、餌を探していました。ユリカモメもカニを食べているのを観察できました。

 

【今後の藤前干潟のイベント等のお知らせ】

☆1月14日(日)午前7時45分~午前8時00分(NHK総合)放送 NHKテレビ番組「さわやか自然百景」にて藤前干潟が紹介されます!
(再放送は、BSプレミアムにて1月20日(土)午前8時15分~午前8時30分)

☆1月20日(土) 藤前干潟の渡り鳥調査隊~1月~@名古屋市野鳥観察館
 
渡り鳥調査隊は、野鳥観察と鳥類調査を行う野鳥観察館のイベントです。→詳細はこちら(PDF)

☆1月20日(土)藤前干潟サイエンスカフェ「フクロエビ類ってなぁに?ヨコエビをはじめとする小型甲殻類の暮らし」@稲永ビジターセンター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)→詳細はこちら(11月23日の日記)

☆1月21日(日)第7回ごみと水を考える集い@藤前会館(主催:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会等)→詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦HP)

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ3、カンムリカイツブリ154、カワウ3,200、ダイサギ2、コサギ16、アオサギ11、ツクシガモ3、マガモ22、カルガモ60、コガモ132、オカヨシガモ10+、ヒドリガモ15、オナガガモ288、ホシハジロ136、キンクロハジロ15、スズガモ330、ホオジロガモ1、ミサゴ8、チュウヒ1、シロチドリ16、ダイゼン99、ハマシギ825、イソシギ1、ダイシャクシギ5、ユリカモメ20、セグロカモメ15、オオセグロカモメ2、カモメ1、ズグロカモメ13

 

※明日(25日(月))は休館日です。
明日の満潮時間10時24分 潮位199cm
明日の干潮時間16時27分 潮位103cm

26日(火)の満潮時間11時15分 潮位194cm
26日(火)の干潮時間17時46分 潮位 99cm

※※ 年末・年始のお休み ※※
12月29日(金)~1月3日(水)は休館いたします。

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