観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

逃げるオオタカ

2017-12-23 19:01:44 | 冬の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 9時04分 潮位213cm
今日の干潮時間14時44分 潮位 98cm

 

今日も風がなく、穏やかな日でした。

稲永公園はバードウォッチャーや、サッカー場でサッカーをする少年、ポケモントレーナーなどでにぎわっていました。

 

庄内川河口の干潟には今日もツクシガモ3羽を観察できました。ツクシガモを見に来館された方も多かったです。

大きくて白色なので、干潟の上にいれば遠くからでもみつけやすいツクシガモ。

今朝、まだ干潟が出ていない早い時間帯は、水に浮かんで休んでいたそうです。さらには、チュウヒが出て、他のカモたちが一斉に飛んだときも、このツクシガモ3羽だけは動じなかったそうです。

干潟が現れ始めてからは、干潟に上がってもくもくと餌を食べていました。大きな身体を維持していくためには、たくさん食べないといけないんでしょうね。 

白い大きな体に茶色と緑黒色の模様、緑黒色の頭、そして赤いくちばしという配色が何とも魅力的です。よくよく見るとつぶらな黒色の目も。

 

ツクシガモが餌を食べていた干潟の向こうに流れる川には、ホオジロガモ(メス)が観察できました。メスなので、頬(くちばしのすぐ横)は白色ではありませんが・・・。(とて~も小さいですが、↓の一番左がホオジロガモ。右の3羽はキンクロハジロ。)

干潟では、久しぶりにケリの姿を見ることができました。

ケリと同じチドリの仲間であるシロチドリが、餌を探しているのを今日も近くで観察できました。 

 

同じくチドリの仲間のダイゼンも近くで餌をとっていました。昨日はダイゼンの飛来数が少なかったですが、今日は約80羽をカウントできました。 

 

干潟での野鳥観察を終えて、帰る途中、確かに少し前からカラスが騒いでいるな、とは護岸を歩きながら思っていたのです。

すると、川に浮かんでいたカモの小さな群れをオオタカが襲撃。しかし、狩りは失敗し、さらにその直後にカラス数羽がオオタカを追い始めました。

護岸に向かって逃げてくるオオタカ(若い個体)とハシブトガラス↓。

一旦はカラスを引き離しましたが・・・、

再び追いかけてくるカラス・・・。

後ろを見ながら必死の表情のオオタカ・・・。

あとちょっとで羽を引っ張られそうでしたが、 

カラスを何とか振り切り、稲永公園の松林にオオタカは逃げ込みました。

この後、庄内川河口にはもう一度オオタカが現れ、再び稲永公園の松林に入っていくのが観察できました。

 

このトビもカラスに追いかけられていました。

 

昨日のハヤブサも狩りには相当苦労しているんだなと感じましたが、今日のオオタカやトビを見ていても、強いというイメージを持たれる猛禽類もなかなか大変だなぁと感じます。

 

最後は稲永公園で観察できたツグミです。

今日の稲永公園では、コゲラ、メジロ、ウグイス、ヤマガラ、ハクセキレイ、キジバト、ツグミ、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラスが観察できました。

先週辺りからメジロをたくさん観察できていますが、稲永公園では、まだ多数のメジロを見られます。このメジロの群れが移動する様子は、黄緑色の球が次々とビュンビュン飛んでいるように見えます。

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ3、カンムリカイツブリ157、カワウ2,970+、ダイサギ1、コサギ25、アオサギ21、ツクシガモ3、マガモ32、カルガモ92、コガモ57、オカヨシガモ7、ヒドリガモ7、オナガガモ440、ホシハジロ185、キンクロハジロ156、スズガモ228、ホオジロガモ1、ミサゴ9、トビ1、オオタカ1チュウヒ1、ハヤブサ1、シロチドリ41、ダイゼン81、ケリ4、ハマシギ544、イソシギ2、ダイシャクシギ5、ユリカモメ8、セグロカモメ18、オオセグロカモメ2、カモメ2、ズグロカモメ23

 

明日の満潮時間 9時41分 潮位206cm
明日の干潮時間15時28分 潮位101cm

※明後日(25日(月))は休館日です。
明後日の満潮時間10時24分 潮位199cm
明後日の干潮時間16時27分 潮位103cm

26日(火)の満潮時間11時15分 潮位194cm
26日(火)の干潮時間17時46分 潮位 99cm

※※ 年末・年始のお休み ※※
12月29日(金)~1月3日(水)は休館いたします。

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