観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

新しいスマスコアダプターその1

2024-03-13 23:38:00 | 観察機材

藤前干潟

今日の満潮時間 7時47分 潮位243cm

今日の干潮時間14時01分 潮位 10cm 

予想外にレンズキャリアシステムのアクセスや問い合わせが多く少し戸惑っています。

本来みんなが欲しがらない物を紹介するのが当ブログの使命だと思っているので、フィールドスコープを使ってる一部の人以外はまったく興味が無いだろうスマスコアダプターについてのお話し。

それぞれのフィールドスコープメーカーでは、たいていスマートフォンアダプターが販売されています。

ただ使えるスマートフォンのメーカーが限られてたり、アダプターはそのメーカーのスコープにしか取り付けられなかったりして不便を感じていました。

観察館にいると色々なメーカーのスコープを使ったり、スタッフそれぞれスマホのメカーや機種も違うこともあり、各スコープメーカーにしか使えないアダプターはとても不便です。

安いスマートフォンアダプターはプラスチックで弱くて割れてしまったり、口径の大きな接眼レンズに使えなく、一番重視する光軸合わせのしやすさについては一つのネジで調整する場合が多く、使用するのに苦労することがあります。

せめて横軸と縦軸が別々に調整できるアダプターが希望ですが、あまり商品が見当たりません。

そこで見つけてきたのが、天文メーカーのセレストロン スマートフォンアダプターXYZでした。

このアダプターは縦X横Z軸のみならず、前後のZ軸まで調整が出来てスマトフォンの望遠側のレンズで使用するとケラレのない画像を手にすることができ、スコープのズーム接眼レンズを60倍まで使用する事が出来ました。

ただ使っているとABS樹脂で可動部分が多く剛性が低いので装着を繰り返すと多少の光軸の調整が必要なこと、樹脂のため破損するということが2件有りました。

なので、再びネットをさまよってアダプターを3つ探してみました。

そのうち二つはセレストロンのようにX軸・Y軸・Z軸が調整できるもの、もう一つは最近海外で多くなった磁石を使ってスマートフォンを接眼レンズに固定できるタイプ。

理想のアダプターは見つけられるでしょうか?

最初のアダプター、
中国メーカーの製品です。NEEWER SP-05、中国から直接引っ張ろうとしたら日本でもほぼ同じ価格で買うことができました。

右のセレストロンの良いところをまんまコピーしたような製品です。躯体もアルミで剛性も高そうです。

二つ目はアメリカで天文用品を扱うムーブショットムーブのtridaptor。
YouTubeのチャンネルではセレストロンXYZよりも良い評価を受けています。(ただほとんどのチャンネルは天文系です。)
結構な価格だったので米国製と思ってたら、香港から送られれ来ました。製作は中国のようです。

セレストロンと同じ天文用品を扱うことだけあって光軸を合わせることについてこだわりがありそうです。このアダプターもアルミで制作され、接眼レンズ固定。スマートフォン固定、XYZ軸可動部分以外の部品接続部分が無く、上のNEEWER SP-05よりも単純な作りですがグラつきも少ないアダプターです。

上記二つのアダプターですがセレストロンに比べ部品数が少なくアルミ製だけあってグラつきの少ない製品です。

だけど、どちらも光軸調整がねじ式でセレストロンのラックピニオンに比べ作動が遅くなります。そして、どちらもセレストロンに比べ軸の移動域が少ないです。

セレストロンで気に入っていたのはスマートフォンの下を支える部分があり、スマホを外しても毎回同じ位置に固定できていました。NEEWER SP-05にも同じようなスマホの下を支える部分が有るには有るのですが、軸の作動域が狭いため自分のスマホでは上手に軸合わせができませんでした。

(↑写真 NEEWER 右側に1cmぐらい隙間があります。セレストロンのようにアダプターのスマホ受けにスマホを合わせると光軸移動域が狭いので光軸が合わせられません。)けっこうガッカリ。

ムーブショットムーブtridaptorはスマホを一度外すと下を支える部分が無いため、取り外して再度装着するときに、NEEWERと同じで毎回横軸の調整を行わなくてはいけません。

スマスコでは絶えずフィールドスコープからスマホを外す付けるを繰り返すので、このままセレストロン スマートフォンアダプターでもいいかなと思いました。

価格はセレストロンが一番安く購入でき<NEEWER<ムーブショットムーブとなっています。

光軸合わせのスピードはセレストロンが一番早く、NEEWERとムーブショットムーブが同じです。

光軸合わせの正確さはねじピッチが細かいNEEWERとムーブショットムーブがセレストロンよりも正確に合わせることができます。

NEEWERとムーブショットムーブ、光軸合わせの速さは変わりませんが、
この二つを選ぶなら部品数が少なくグラつきが少なく故障も少なそうなムーブショットムーブの方が良いかなぁと思います。

あと、もう一つのスマスコアダプターも紹介しようと思ったけど、長くなりそうなのでひとまず終了。

明日以降、新しいスマスコアダプターその2に続きます。

 

 今日の藤前干潟は午後の干潮時間になりましたが10時過ぎから干潟が干出し始めると、頭が黒くなった夏羽に換羽したズグロカモメも多く飛来し、観察館前の干潟が干潮時間に干出すると多くのユリカモメの群れも飛来しました。

また天気も良かったので平日にもかかわらず多くの野鳥カメラマンが多く訪れていました。

今頃から4月中旬までは鳥が少なくなってくる端境期に入ります。

夏羽に換羽した成長のズグロカモメも若い個体をのこし、一足先に藤前干潟から西の繁殖地へ次々と向かい、藤前干潟で飛来数の多いオナガガモも他の種類のカモ達よりも早々と藤前干潟を去っていきます。

今から約1か月はカモ類も減り、シギ・チドリや夏鳥の飛来にはまだ早い時期で少し寂しい時期になります。藤前干潟の冬鳥の観察はお早目に。

 

明日の満潮時間 8時11分 潮位227cm

明日の干潮時間14時37分 潮位 16cm

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