“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

チョコと海の深さ

2015-02-21 02:17:25 | 日記
昨日(もう一昨日)は、二十四節気でいうところの雨水の日。実際しろねこの住む地域では雨も降りました。
今年は雪も比較的少なくて、春の訪れも早いような…。名実ともに「雨水」を感じさせる日だったように思います。
卒業式を、私の職場では高校・中学とそれぞれ別の日に執り行うため慌ただしく、いろいろな準備もいよいよ間近に迫ってきました。

そして、バレンタインデーから早くも1週間が過ぎようとしています。
これもうちの職場の場合ですが、
中学に異動して大きく変わったことのひとつに、担当している学年の女の子の殆どから2月14日に小さな手作りチョコを貰うことになる、という現象があります。高校でも全く貰わないわけではありませんが、これほどはっきり沢山集まるということはありません。

その中で、ラッピングに画像のような絵入りのチョコ(正確にはチョコケーキ)がありました。この子は普段から歌って踊って笑い転げて賑やかでおもしろいのですが、この絵もおもしろくて思わず見入ってしまいました。
一番下に「チョコ」、間に泳いでいるようにみえるくま、その上に、ちょっとチョコと重なって見えにくいですが、「海」と書いてあります。

この「海」という漢字に、なんだか深いものを感じてしまいましたが、
描いた本人曰く、お気に入りの“すみっこぐらし”の寝そべったくまを描いてみたら、なんだか変で泳いでいるみたいになったので、水平線を描いてみて、なんとなく海みたいだから「海」と書いて、この海はチョコだ!と思ったので、「チョコ」と書いたのだそうな。

「じゃ、あの海はチョコの海なの?」
「そうです!チョコの海です!」
「じゃあ、背後のチョコケーキは??」
「チョコケーキは…………崖ですね」
「崖……!!」


チョコの海に聳り立つチョコの岩肌……まったりとした絵の中に、漢字の「海」と「崖」というイメージを浮かべると、急に野性味の溢れる世界に思えてしまう。中学生女子の考えることは突拍子もないです。

字源は別にしても、「海」から連想するものはいろいろありますが、その深さを思えば、やはり「愛」!!
辞書の項目には見られない意味ながら、愛情の比喩としては「海」はお馴染みです。何気ない彼女のイラストから、子どもらしい、逞しく広く、何気に深い愛情を貰った気持ちになりました。

そのまま気分は大海原の「瀛」のイメージにまで遠出したくなります。

片や、チョコレートは漢字で何と書くのだろうと思って検索してみると、いろいろなページで
「貯古齢糖」
が代表格でヒットします。あまりチョコレートのイメージは湧いてこない字面ですが、他にいくつかある当て字を見ても、かなり美味しくなさそうです。

中国語では?と調べてみると、
「巧克力」らしく、先の当て字よりはよほどチョコレートの持てるエネルギーを字面から貰えそうです。
さらに見ていくと、チョコレートパイは「巧克力派」、ウィスキーボンボンは「酒心巧克力」………でも、ウィスキーはというと、「威士忌」、バーボンウィスキーは、「波旁威士忌」。
大学での第二外国語は中国語でしたが、簡体字を見定めて、発音練習するのが精一杯でした。
何も知らないことがまだまだ多すぎる。

しかし取り敢えず、明日は連コマ授業と保護者会があるので、そろそろ寝ます。
もうひとつ、今日はちょっと自分にとって、衝撃の話題もあったのですが、また明日か明後日にアップします。