ギターマンには、かなわない。(live&radio and more!!)

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スティーブ・ウィンウッドの巻

2003年07月20日 | カフェララル・私のお願い(音楽編)
◆スティーブ・ウィンウッド、6年ぶりの新作リリースの巻(2003年7月20日)
 
ハイー、やってまいりました。
遅れをとるところでしたー、今。違うこと考えてました、私は(笑)。

ここのところね、連日のレコーディングで、もうこの辺でそろそろへたりそうな感じなんですよ、ホントならね、いつもなら。
なぜか元気な「音楽バカ」、斎藤です。・・・何か知らないんですけどね・・・。いつかね、ガタっと来る時があるかもしれませんがー。

そんなね、私の小さな小さな胸を鷲掴みにして離さない映画や音楽の数々、毎週毎週皆様にご紹介させていただいております、カフェララル・オーナーズルーム、オーナーお薦めの一品、私のお願い・・でございますけども。

さて、香苗ちゃん。ロックやポップスのサウンドで最もシンプルなバンド形態というと、何人組ですか?
(香苗さん、、「4人!」とお答え。)
・・・と、思うでしょ?
ポリスとか、3人だから。3人・・・・て、すぐ答えてくれるかなって用意してたんですけども、4人て言われてびっくりしましたーー!(笑)

実はね、今回僕のレコーディングも限りなくシンプルで、3人で録った曲が多いんですけども、この番組でよく聴けるハワイのジャック・ジョンソンなんてのも、あれも3人で録ってますけど。
とにかく、3人くらいだと、何もかも剥き出しになった感じになるんですよ。
物凄く生々しく聴こえてくるから、そのアーティストのいろんなものが直に伝わってくるわけですよね。

さ、今日の私のお願いは究極のシンプルサウンドでもって、6年ぶりに新譜「About Time」(7/16)をリリースした、天才ロックアーティスト、間違いなくですよ!!スティーブ・ウィンウッドのご紹介です。

これはね、斎藤、久々に驚きましたよ。

とにかく剥き出しの赤裸々なサウンドですよ。

このアルバムね、殆ど3人で録ってます。でも、普通3人と言えば、ドラムとベースとギター、或いはドラムとベースとキーボードってことになるんですけども、、、

違うのよ、コレが。ベースがいないんだってば!!

ドラムとギターとハモンドオルガンです。
で、思い出したんですよ、このスティーブ・ウィンウッドって人はですね、60年代に既に神童と呼ばれていて。
だって15歳の時に、スペンサーデイビスグループでデビューして、、もうヒットガンガンとばしてた時代から、既にオルガン弾いて、ボーカルとってたんです。
皆さんもハモンドオルガンて楽器、見たことあるでしょうか?
足元にもペダル鍵盤がついていて、ここで足でベース音を弾くわけですね。
つまりこの人は、足でベースを弾きながら、手でコードとメロディを弾いて、その上で唄を唄ってるんですね。
いやね、そういう人は多分この世界には沢山いるんでしょうけども、このアルバムを聴いてまずびっくりしたのは、その三位一体な感じのしなやかさっていうかね、、、、あまりにも見事でね。
普通に聴くとね、ベースにギターが入ってる4人組の音に聴こえるんですよ。
その位、ベースのペダルがね、ロックしてて、彼の呼吸にぴったり合ってて、カッコいいんですね。

皆さん、もう一度、スティーブ・ウィンウッドという人の偉大な足跡をおさらいしてみますね。

さっきのスペンサーデイビスグループを離れて、トラフィックというバンドを67年に組みます。
で、その後にエリック・クラプトンさんに誘われて、伝説のドリームチームバンド、ブラインドフェイスに、ここに参加するわけですけども。
僕もよく唄う、Presence of the Lordとか、Can't find my way home なんて名曲を残しながら、「あ゛ーもったいない!」あっという間に解散ですよ。
で、そして70年代には、第二期トラフィックで活躍した後、ソロに転向。ここからがまた凄い。
ますます、その個性を剥き出しにしてきてね、と言っても決してゴリゴリしたものではなく、何かとってもこうメロウな感じね。
印象的なイントロのメロディをシンセサイザーで弾いて、そんなサウンドがちょっとねAORっぽくもあり、時代にマッチしていたんですね。

いよいよ80年代後半になって、Back in the high life againとかね、Higher Loveとかね、、チャカ・カーンとかとデュエットしたやつ。
それからRoll with itとかね、出すシングル軒並み大ヒットです。

でも、この人エライのはね、こんな栄光のキャリアがあるにもかかわらず、それに胡座をかいたりしないでですね、常にいろんな人とセッションしてね、リリースはあくまで自分のペース。
商業的義務としてではないところで、音楽を作ってきたんですねー。

で、そして今回の6年ぶりの新譜なワケですよ。

これは、大人のロックですよ。はっきり言って。
テクノロジーとか頼ることなくて、殆ど一発録り。
現在55歳のスティーブ・ウィンウッドのそのありのままが収録されています。
ちょっと、ジャムバンド的な要素も強くてね。6分以上の曲が5曲もあります。
中には、11分27秒なんて物凄い大作もあるんですけども、全く衰えることを知らないクリエイティビティっていうんですか、ホントに斎藤、この人には頭が下がります。

さ、このスティーブ・ウィンウッドですけど、今年の苗場にいらっしゃいます。フジロック7月27日のグリーンステージということです。
もう、このアルバムのサウンドを生で、しかも野外で聴けたら間違いなく涙が出るでしょう。
ハイ、こちらの方も皆さんご期待下さい。

しかしね、天才というのは、いるとこにはいるもんですね!!
しかも、この人に関してはまだまだ目が離せない天才。素晴らしい音楽です。皆さんも是非聴いてみて下さい。
私のお願い!!