ギターマンには、かなわない。(live&radio and more!!)

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フィービー・スノウの巻

2002年08月11日 | カフェララル・私のお願い(音楽編)
ハイ、明るいよー。もうR&R HERO聴いちゃったら、私は。(この前にR&R heroがかかりました。)

やってまいりました。
さあ、みんなこの連日の暑さでさっきのメールの人もね、言ってましたけども、長時間エアコンに当たってるでしょ? 体に悪いっちゅうのー。汗がかけなくなっちゃいますからね。冷房病になっちゃう。
だけどね、それと同時にね、私なんかね、エアコンあんまりかけてるとね、たとえばホテルの部屋とか車ん中でも、今度は乾燥してきちゃって、ノドが痛くなるんですよ。
コレはイカンっ。何がイカンかというとですね、AOR歌手としてノドは大事にしなきゃいけませんよ。(・・・・ここ、笑って欲しいトコだったんですけども、、まーいーです、、)
そこで必要とされるのが、やぱ水分補給でございます。外に居る時は勿論、乾燥した場所でも、皆さんですね、是非ちびちびと水分をちょっとずつ摂りましょう。

カフェララル・オーナーズルーム・オーナーおススメの一品、私のお願いでございますけども。
ワタクシ、毎週毎週ね、斎藤誠の小さな胸をワシヅカミにした、素敵な映画や音楽の数々を皆様にご紹介してるコーナーでございますけどもね。・・・・ちょっと早いかな?(口調が・・・立て板に水^^?)
今日はですね、この真夏に一番欲しい一服の清涼剤というかですね、熱射地獄の中に見つけた小さなオアシス・・・・そんな感じの実に涼しい音楽をご紹介いたしましょう。
全てのアコースティックアルバムの中でですね、ワタクシ、斎藤誠が一番大好きで、一番お世話になってきた一枚。
1974年7月1日リリースの「フィービー・スノウ」これをご紹介します。

(BGMかかる。)
・・・・来ました。このギターの音どうですか!
あのね、ご存知ない方もたくさんいらっしゃるかと思いますけどもね、女性です。
アコースティックギターを弾きながら唄います。
で、声に聴いてわかると思いますけども、独特なビブラートがございます。ha,ha,ha・・・ていうやつね。
でね、彼女のデビューアルバムに当たるのが、このその名も「フィービー・スノウ」というアルバムなんですけどね。

僕がね、このアルバムに出会ったのが1976年ですね、えーとね、名門代々木ゼミナールという学校に通ってる頃でございまして。
所謂、浪人というやつでしたんですけども。
当時ね、東京都町田市というところに住んでたんですね。で、まじめにね、図書館などに行ってですね、歴史の年号とか、作者の名前とかそういうのを丸暗記する空しい日々。
・・・・こういうのを送ってたんですけども、その図書館の帰りにですね、寄り道するレコード屋。これがねえ、浪人サイトウの唯一の楽しみでございました。

そして見つけたそのアルバムが、町田の「S楽器店」で、衝動買いしたそのアルバムこそ、このサイトウに真面目にアコースティックギターをやらせるキッカケになったという、いわば命の恩人アルバムだったんでございますねえ。
これがフィービー・スノウでございます。
まあね、それまではサイトウね、ロック一色ですからね。ホント、もうバカな青年でございます。
ええ、よく知りもしないくせにね。アコースティックなジェームス・テーラーは軟弱だって言ったりして。

もう、それはともかくですね、このアルバム、全編を通してね、彼女のナイーブさと、それを支える確かなギターワークね。
これがね、ガッチリ伝わってきてね、なんかね、素直な気持ちになんだなあ。
エコーが心地よくかかっていて、で、彼女の涼しい歌声をですね、更にね優しく届けてくれんの。
うん、確かね、当時買ったLPのライナーノーツに書いてあったんですけどもね、この人ね、中学か高校のときにある男子生徒に片思いをするんですね。
で、自分のルックスにあまり自信がなかったもんだから、言い出せないわけですよ。その気持ちを。
で、なんとか自分をアピールしなきゃと思って練習しだしたのがギター。
で、結局ね、彼にはふられちゃったんだけども、唄とギターが残って、その後の自分を支えてくれた、みたいなそんなストーリーが書いてあったんですけども。

このデビュー当時のね、フィーピー・スノウがですね、かの有名なアメリカのテレビショウ、あの「サタデーナイトライブ」ていう、あれに出たのを見たことがあるんですけどもね。
もうほんっとに初々しくてね。バリバリに緊張していてね、心あらずみたいな感じだったんですよ。
ところが、そんな感じの彼女の唄がまたいいんです。所謂ひけらかしがないんです。全くないの。純粋なんです。
ね、とっても静かなアルバムですよ、これは。落ち着きます。

(流れてる曲に対して)
ね、これ前かけたことありますけども、「Poetry Man」(詩人)という曲ですけどもね。
ま、今考えれば「癒し」というやつだったのかもしれませんね。ええ。当時そんな言葉使いませんでしたけども。

またね、話戻りますけどもね。
町田の図書館に通ってたおかげかどうかわかんないですけどもね。
翌年、無事大学の門を私はくぐりましてですね、入った音楽サークルが「ベターデイズ」。
ええ、デビュー前のサザンオールスターズがいらっしゃったんでございましてですね。
関口さんともそこで会ったんですけども(この日のリザーブシートのゲストがサザンの関口和之氏でした。)、

そんな頃ね、何のきっかけか忘れましたけどもね、原さんにね、原由子さんにこのアルバムをお貸ししたんですよ。
その時のね、原さんの感想忘れもしません。何て言ったかっていうとですね、

「もうあんまりよくって、聞かないと眠れなくなっちゃったよう」(と、原さん口調を真似する誠さん。)

・・・・似てなかったスかあ?

ハイ、そんな素敵な1枚でございます。
ハイ、確かにね、声にあの独特なビブラートがあるから苦手っていう人もいるかもしれませんけどもね。
あと、今日お話してるのは彼女のファースト「フィービー・スノウ」ってアルバムですけれども、このデビューアルバムだけが、こういうナイーブなトーンで、セカンド、サードと、どんどん強い女性、あの、、オネエサン、、、あのオバサン、、、あのあの強い女性になっていきます。
ええ、90年代にね実際、グローブ座ってところで僕は来日ステージを見たことがあんですけどもね。
もうその時は既に、ロックンロール、ゴスペルおばちゃんになっておりましたけどもね、で、驚いちゃったんですけども。
とにかくこのファーストが素晴らしいです。
皆さん、サイトウに騙されたと思って、是非聴いて下さい。私のお願い! ということでございます。

さて、例によって泣き上戸カフェララルオーナー、泣き指数は10点満点の9点というところでしょうか。
もう相当いい点でございます。

是非、このアルパムでですね、涼やかにこの夏を乗り切って下さい。
というわけで、今日は「フィービー・スノウ」1974年のファーストアルバム・・・メガネの横顔で彼女が唄っているイラストのジャケットですけどね、「フィービー・スノウ」をご紹介しました。